2017年04月20日

【スクール生日記】

年長、1年生からCOJBのスクールに入って来てくれる子達がいるけれど、この年代はこの年代で
非常に面白い。年上の中に混ざっているいるから余計色々見えてくることがある。

まず、低学年の心意気として、年上の中に混ざっても、COJBに入ると言って入会する度胸がいい。
下は年長、上は小6。

傍から見れば無茶なスクールだと思われるかもしれない。確かに一般的な常識からするとそうなのかもしれないけれどCOJB的に言えば「良いことも悪いことも年上から学べ」という信念があるからこれが常識と考えている。

子供の中には一人っ子、兄弟はいるけれど、自分が長男だったりする。

だから、年上と接する機会がない子も多くいる。

小2の子が、小6のメンバーに「お前、年上に物を聞くときにため口使うなよ」って注意されていた(笑)

高学年が低学年に対して威張っているというレベルではなく、この辺はしっかり彼らの中で
人間関係ができている。ちゃんと、低学年に彼らなりの接し方をしているのを見て、
素晴らしいと思ったことがある。


事実、最後に行うゲームでは最初は全く高学年のボールに触れない。

そこで「つまらない」としてしまえばそれも正直な話で、体験生で終わるケースもある。

ちょっとゲームのルールを変えてみる。低学年を双方のチームに加えて、低学年に一度ボールを
触らせてからでないと、ゴールを奪えないというルールを加えると、低学年と高学年共に課題が
見つかる。

低学年はボールに触れる喜びと、それなりにボールの近くに寄らなくてはならないため
走らなくてはならない。終わった頃には最後までやり通したこと、ボールに触れたことで満足感が出る。
そして、そのことを続ける内に、年上のスピードに慣れて、いつの間にか自らボールを奪いに行くようになる。
自分のやりたいプレーをするようになり、シュートも撃ちに行く、ゴールも決める。

この成長が最初に入会した時と大きな差があり、成長の早さに驚きを隠せない。

「それでは高学年のレベルが上がらないのでは?」と印象になると思うけれど、
高学年はどこで、補っているかというと、コーチと勝負したり、コーチの速いパスを受けたり、
DFの枚数を増やして難しくさせたり、更に、月曜日には、中学生ともガチンコで練習ができるので、
レベルダウンどころか、レベルアップに繋がっている。


ゲームでは高学年は、ドリブルしながらヘッドアップして低学年を探さなくては
ならない。また、ボールに関与していないメンバーは、ボールを持っているメンバーに
情報を伝えなくてはならない。もたもたと低学年を探している内に、敵に取り囲まれて
6年生で所属チームではトレセンに選出されているメンバーでもボールを奪われてしまうことがある。
ここで、キープ力、周囲の状況確認、ドリブルの仕方、など課題が出てくる。

また、低学年ともなるとこのような子もいる。

基礎練習や対人のメニューの時も、最初はつまらないのだろう、列から外れ、外にしゃがみ込んで
いて、休憩していたのが、いつしか、普通に列の中にいて、しっかり自分の順番を待っている。

また、全くパスもキックもトラップも出来なかった子が、普通にできるようになっている。

COJBのスクールは、コーチへのパスがズレたりしても容赦なくボールは取らず、しっかり
来るまで自分で取りに行かせている。コーチの容赦ない速いパスをトラップできず、後ろにそらせて
何度も走って取りに行っている光景もみられるけれど、体力と技術が並行してついてきていることに気付く。

フットサルコートでは防球ネットがあるので、そのようなことはまずないと思うけれど、
子供達はどうしたらボールが止まるのか?を自ら考えたり、感覚的にやってみたり、これも
面白い。

すべての低学年は、あくまでも年上のメンバーのペースに追いつかせる方針を取っているので、
高学年が低学年のペースに合わせているメンバーがいれば、自分が損をすることを伝え、
高学年ペースでやって貰っている。

COJBのスクールは学年別で分けて練習しない。メニューによっては低学年と高学年で分けることはある
けれど、基本的には同じ。特に最後のゲームこそミックスで戦う。

ゲームをやる前の基礎技術練習も子供達が大好きなシュート練習にも繋げているので一生懸命やっている。

こうして、小学生達の成長を拝見するのも大変面白い。

自分よりも上のレベルの選手とマッチアップしても物怖じしない選手を育成していきたいと思う。
posted by COJB at 13:07| 神奈川 ☁| スクール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月17日

フンダメントの普及は日本の育成年代においては急務だと思う


日本の子供達、と、言ってもU15、U18でも、試合を拝見していても、足先でボールを捏ねる者が多い。

『捏ねる』ということは具体的にどのようなことを言うのか?

ゲームの中で必要のない場面、状況、場所(位置)で、ボールを不用意に捏ねて動かし、ボール損失し、チームメイトが
無駄な守備にスタミナを使わなくてはならないもの。捏ねている時間、相手DFが守備に戻り、チームのプレーを遅らせ
ゴールチャンスを遠ざけること。

また、プレー幅が小さいので、そのような時は重心も高く、相手DFから厳しいチャージを受けると簡単に読まれて
ボールを簡単に失う。結局は通用していないということになる。

ボールを器用に扱えることは大切ではあるが、サッカーは常に対人だ。その捏ねるプレーが相手のDFに通用し、
チームに貢献できているなら、そのクラスでは良いだろう。しかし、上のランクになった時に同じくそのような捏ねる
ボール扱いが通用するかを考えなくてはならない。

これは「個性を潰す」という次元からはかけ離れている。それを個性と呼ぶならば、それは自分達でサッカーを遊びながら
楽しむというモードの時にすればいい。

あくまでも、上で通用する選手であるか否かがベースなのだから。

私は18歳で初めてブラジルのプロ下部選手達とサッカーをした時、数か月するまで、ブラジルサッカーを勘違いしていた。

トリッキーな技を器用にこなし、相手を欺くというイメージがブラジルサッカーだと思っていた。

だから、日本にいる時にボール扱いは沢山やった。リフティングも沢山練習した。

「KONNO器用だね?」とチームメイトに褒められて、チームメイトはあまりリフティングも巧くなかった。

しかし、いざ実際のゲームになると、180度立場は逆転だ。試合で巧いのはリフティングの巧い私ではなく、リフティングは
さほど巧くない仲間の方が、明らかにサッカーレベルが高い。

私は、何故なのか最初は気付かなかった。それでも、ひたすら無人でフェイントを練習したり繰り返したが、
大した効果はなかった。

ある時、ブラジル人がボール蹴る音に注目した。

インパクト時に自分とは異なり、鋭く重い音が響く。「ズドーン」という音。それに引き換え、私のキックは「バシッ」という軽い
音がした。なので伸びないし、軽いシュートで、GKになにも仕事をさせることなくあっさりキャッチされ、
ポストを横切り外すことも多かった。インサイドパスにしても同じこと。

また、ブラジル人選手は、どんなピッチでも正確にボールをコントロールしていた。雨で伸びるボールでもね。

インサイド、アウトサイドを必要な場面で必要な瞬間に使い分けて正確にプレーしているのに気づかされた。

ツータッチゲームをすると、それはものの見事に大きな違いを感じた。

タッチ数が限られた中で、面白いようにボールを回すブラジル人。その輪に中々入れない私。
ボールが来ると、右でトラップしたならば、コントロールミスして立ち足に当たりパスを出すときは3タッチとなり
相手ボールになり、「おい日本人、何をしてんだ!!」と罵声を浴びたことは何度も。

トラップというか、ストップは成功、しかし、次のパスミスでまた相手ボール。ボールが足元に入りすぎているからだと
後に気付いた。

更に「日本人!!ふざけるなよ」と罵声を浴びる。私は18歳にして、この2タッチゲームに恐怖を覚え、嫌いだった(笑)

しかし、プロに近づくためには、この壁もクリヤーしなくてはならなかったから、何が違うのかを必死に考えた。

ファーストコントロールの置く位置がまず違う。敵がいないスペースを視て、ぎりぎりまで溜めてブラジル人はパスを出している。

不用意に突っ込んでボールを奪いに行けば簡単にトラップで交わされてしまう。

グランド中、無駄に駆けずりまわり、行ってはファーストコントロールで交わされ、足元に止めたブラジル人選手に
チャンスだと思って奪いに行ったら股の間を狙われたり、わざと来させてボールを掬い上げて抜かれたり、
物凄いカルチャーショックの毎日だった。

結局、自分とブラジル人選手の大きな違いは、ヘッドアップして、ボールコントロールをしているのと、下を向いて
プレーを続けている自分との違い、また、単純に、止める、蹴るという基礎作業が相手のいるゲームで出来るか否かが
大きな差だと感じた。

また、身体の使い方も絶妙なブラジル人。そんなブラジル人でも、時折トラップが大きくなる時があり、
「やったぜ、俺のものだ」と思ってボールをいち早く自分のものにしようと思うと、がっつりと身体を入れてきて、
難を逃れ、再びマイボールにし、そのボールを自分のものに出来ない自分に対してまた、同じ、チームになった選手に
「日本人!!、今のは既にマイボールだろ!!この野郎」とまた罵声を浴びていたな。

そんな経験を積んで、気付いた時から基礎をやり直した。そうしたら、ミスが大きく減った。

自分のフンダメントのなさを18歳で痛感したね。ある程度はできていると思っていたが、大いなる勘違い君
だったね。あのまま痛い思いをしないでサッカーしていたらブラジルサッカーやプロを勘違いして
終わっていたよ。

18歳だよ。基礎がない自分に気づいたの(苦笑)

中学生に徹底して伝えてはいるけれど、身をもって体験するのが一番良いけれど、毎年ブラジル遠征に行って
それをその場で痛感しているようには感じるけど、帰国して誰よりもそれをやっているようには思えないから、
やはり、中学生という若さはあったとしても、それを絶対に必要で、上で生き残るにはこれが絶対的に
最低限必要であるということが、実感できていないのだろうね。

でも、それでも、うるさいくらい何度も何度も「フンダメント、フンダメント」と繰り返させていると、

試合で、その効果が出ていてるのに気が付く。安定したパスのフォーム、力強い20m以上のパス。

安定したインサイドのトラップや、身体の使い方。個人差は大分あるけれど、ユース年代でもこれだけは違いを見せられる
部分は身について卒団するメンバーもいる。


一般的に見ても、この年代にしては体格は素晴らしいのに、腰の位置が高く、極端に言ってしまうと、
身体全体でプレーしておらず、足首だけ動いてボールを扱っている選手か逆に目立つ。

その恵まれた体格が活きていない。サッカーは身体全体でプレーするもの。足先は通用しなくなる。

自分のチームのメンバーのプレー、勝敗は勿論、気になるのだけれど、U15ならU15年代全体の基礎技術の不足が
自分のクラブのメンバー含め、U12〜U18全体が物凄く気になってしまう。

それは、より上のレベルで通用する選手を増やさなくては、日本の選手層はアップしないからということに繋がる。

なぜなら、上のレベルに上れば上がるほど、技術の高さが要求されるからだ。ましてやプロという世界を最終目標に
するならば、なおさらである。技術と一言で言えば、要は基礎のことになる。

より精度が求められてくる上の世界で、技術ミスの多い選手は、自然に消去されてしまう。

「足は速いけど、技術面のレベルが低く、プロでは厳しい」というような評価に繋がる。

基礎があると、安定感に繋がる。安定した選手はやはりミスが少ない。だから安定していると言える。

ミスが限りなく少ない選手は、チームにとって必要とされ選手だ。

一瞬だけ、トリッキーな技ができる選手でも、試合を通じて安定した技術を見せてくれなければ、上では評価されない。

Jリーグもミスが年々減りレベルアップしているように思える。あれで、ポロミスばかり続けていたら、
誰も身銭はたいて試合観に行かなくなるよね?

YouTubeやケーブルTVなどで質の高いサッカーを観れる時代だ、尚更だよ。

すべて基礎から始まる。この基礎なくしてプロはないよ。身体能力だけで通用する世界ではないから。

どんなスポーツでも一緒だと思う。

U12、U15の年代でいかにして、正しい基礎を伝えられるかで、日本の将来の選手層も変わると思う。










posted by COJB at 16:17| 神奈川 | スクール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ブラジルサッカー界の厳しい競争

スクールからJr.ユース(3期生)を経て15歳で単身ブラジルへ渡った吉野裕太郎が、
サンパウロ州選手権の第2節もスタメンフル出場を果たした。

チームは0-0のドローに終わったが、相手は昨年までセリエAにいた強豪。
AD×Primaveira.jpgケンタ.jpg


第1節ではセンターバックに起用され、第2節ではサイドバックで起用され、相手のスピードがある選手をシャットアウトした。

吉野が所属するADグゥアルーリョスには、もう一人、COJBがプロモーションしている日本人選手がいる。
埼玉県出身の島村健汰(21)、吉野と同年代である。

島村は一時期、某大学を休学して6か月ブラジルに渡った。その間、ブラジルで挑戦したい気持ちが更に強くなり、「今しかできない!!」と大学を退学してまで、険しい道に敢えてチャレンジしている。
真面目でボールコントロールに長けている選手、ブラジルのサッカーにどんどん順応していくことで、持ち味が活かされるはずだ。

同クラブも選手が25名所属しているため、エントリーされるのも容易ではない。

5年目になる吉野でさえ、開幕前は、エントリーされるか定かではなかった。プレシーズンには、どんどん選手が入れ替わりでテストされる。チームはセリエAに昇格する目的があるし、厳しいサポーターの前で闘えないチームを編成する訳には到底行かない。吉野も最初のチーム作りの時期は紅白戦を優先的に出場していたものの、途中から紅白戦さえ途中出場という時期があったので、危機感を募らせていた。
開幕直前にはエントリーされる位置にはいたが、開幕スタメンに名を連ねたのは駆け出しとしては最高。

しかも、守備では重要なポジションのセンターバック。自身はヴォランチが本職だが、試合に出るということが大切。

一つしかポジションをこなせないのであれば、そのポジションに監督が自分よりも使いたい選手がいれぱ、控えに回される可能性がある。

ブラジルでは、監督が選手を連れてくる権限が強く、自分の可愛がっている選手が丁度他のクラブとの契約がなければ、そのまま自分のいるクラブに連れてきて、そのまま公式戦で起用する。

サッカーの世界ではよく「パネイラ(鍋)」という言葉が飛び交う。
意味は『同じ釜の飯を食う』というものだが、この世界では、皮肉に使うことが多い。
日本的に言えば、監督の仲間選手が優先。そうじゃない者は後回し。干されるという意味か。

また、ディレクターにお気に入りの選手がいたり、その息子だったりすると「フィーリョ・ド・ジレトール(役員の息子)」と皮肉られながら起用されるケースもある。更に、選手に代理人が付いていて権限があり、監督と繋がっていると、それも優先的に起用されてしまう。実力とは裏腹に、これらのハンデとも戦わなくてはならない厳しさもある。

そう言った意味では、吉野が実力でスタメンになっているのは称賛に値する。
(まだ始まったばかりだが)

チームの不振が続いても、まだ2次ラウンドに進める可能性があると、監督が交代させられて、パネイラの
監督が就任すると大変。前からプレーしていた選手が外に出されて、監督の連れてきた選手を起用するようになる。
元々試合に出ていた選手が活躍していた場合はまだ良いが、微妙な位置にいる選手は黄色信号になる。
だからいつもコンスタントに活躍しなくてはならない。

このような外からでは見えにくい熾烈な争いに打ち勝って来た者が、次のステップに行けると言っても過言ではない。

ブラジルでサッカー選手として続けるには、実力とそれらの見えにくい壁、『パネイラ』『フィーリョ・ド・ジレトール』などを寄せ付けない強さも兼ね備えなくてはならない。

ここからスタメンフル出場から、控えに回り、途中交代、そこから途中交代もなく、試合エントリーもされなくなるようなケースになるか、それとも、ずっと出続けて、2次リーグはもっと厳しくなるため、新たな補強が強いられる中、その競争にも打ち勝って行くことができて初めてブラジルでプロでプレーしたと言える。

プロは試合に出続けてなんぼの世界。まず、試合に出なければ選手としての価値は上がらない。

どのクラブも、試合経験、場数を踏んで来た者に注目する。なので、例えビックなクラブに所属しても、まず、第一関門のエントリーされること、次にはポジションを奪い、その席をずっと維持すること、毎試合、コンスタントに結果を残していくこと、そのためには、怪我や病気はなるべく避けなくてはならないし、怪我に強い選手になることも条件の一つだ。

大きなミスを試合で犯せば、次は他の選手にチャンスが与えられる。その選手が活躍すれば、もとのポジションに戻れないかもしれない。

このような厳しい環境下でプレーした日本人が、実際に日本のクラブから獲得して貰い、活躍できれば、また面白い。

posted by COJB at 13:59| 神奈川 ☁| ジュニアユース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月11日

3期生裕太郎、プロリーグ開幕戦でスタメンフル出場

サンパウロ州選手権セリエB(U23以下のプロ)開幕し、Jr.ユース3期生の吉野裕太郎(20)
所属クラブADグゥアルーリョスでCBとしてスタメンフル出場を飾った。
ADグゥアルーリョス裕太郎.jpg


25名の選手がエントリーされている中で試合メンバーに選出されるのも厳しいリーグ、初戦は惜しくも0-2で敗れたものの、裕太郎自身のプレーはチームで最高の評価。まずまずの走り出しだろう。

日本人がDF、FW等点に絡むようなポジションにいて敗戦を喫するとマスコミはこぞって「ジャポネース」を
敗戦の原因に仕立て上げるのはごく普通のことだ。

しかし、こうして強くなって行く。屈したら呑まれる。次はより叩かれ、チャンスを失う。

このリーグは過去にもCOJBのメンバーがプロデビューをして戦っている。

COJBの現コーチの小林、金剛、大滝(J2山口フロント)、三船(週間ベスト11に2度選出)、渡名喜

こうしてみると、この選手権だけを見ても意外にデビューしていることに気付く。

何が言いたいかというと、全員お世辞にもサラブレッドとはいえなかった面子だ。

しかし、夢を追いかけて、強い思いを持って毎日戦っていて、努力したことは間違いない。

過去も今も、フンダメントに拘り続け、そのフンダメントで精度を高めたことは間違いない。

優れた選手が数え切れないほどいる王国で、身体の小さい日本人が競争できる武器は、飾らない
シンプルな精度の高いフンダメントフッチボウ(基礎サッカー)だ。

裕太郎もその典型的な選手だ。

スクールから在籍していたが、なんの武器もない、メンバーの一人。

しかし、まず練習は休まなかったし、なんもないから、とにかく人一倍フンダメントをやった。

欠かさず練習に来ていたが、中学校の勉強の成績は優秀で、
選んで進学できるほどの学力であったにも関わらず、敢えて茨の道を選択した。

中学を卒業すると、Jr.ユース同期の森大地とプロを目指しブラジルへ飛んだ。

そこから4年が過ぎ、労働ビザを取得するために4年ぶりに帰国した。

身長も180cmと伸び、身体も強くなった。

COJB特有の体の使い方、公用語でもあるプロテージ(防御)とフンダメント(基礎)を習得し
ブラジルサッカー界で生き残る。

Jr.ユースの武器のないメンバーには最高の見本とも言える選手の一人だろう。

「ブラジルでプロでやるくらいだから、Jr.ユース時代もきっと優秀だったに違いない」
そう思うだろうけれど、裕太郎もその類ではなかった。

ただ、前述したように、まず練習は欠かさない。練習後も練習していた。

高円宮杯3回戦でSCHに敗れた時、一人悔し涙を流し続けた。

裕太郎の本当の挑戦はむしろ始まったように思う。

ブラジル人に早く溶け込み、生活的に厳しい時は、アミーゴの家に泊まりそこからクラブに
かよった。

ブラジルのクラブは敗戦して次のステージに上れないと一度解散するので、クラブ寮も追い出されて
しまう。ブラジル人選手は実家に帰るが、裕太郎の実家は地球の裏。
電車やバスを乗り継いで帰るわけには行かず、どこかで雨風を凌がなくてはならない。

3年も経てばcojbからも自立することが好ましいため、裕太郎はアミーゴのパイプで
ブラジル生活を繋げた。

最初は全く理解できないブラジルの高校も欠かさず通い卒業し、大学の試験も受けて合格した。

いろいろなクラブを渡り歩き、その度に転校した。

バスで2日間もかかるようなクラブにも所属し、経験を積んだ。

20歳にして、日本ではなかなか体験できないことを身をもって経験することができている。

繋げなくてはならない。生き残らなくてはならない。

裕太郎の雑草根性が冷めることはない。

jr.ユースのメンバーすべてに伝えたい。

たとえ数%の可能性であっても、自分を信じて努力し続けること。

動き出さなければ何も見えない。

最初から無理と諦めないこと。諦めた時点でそれ以上のことは何も見えない。

やり続けた者にしか解らない世界がある。

中学生ならもっと目標を大きくもつべきだ。

もっと目をギラギラさせるべきだよ。

cojbという対してチームタイトルも獲得できるようなクラブではないのに、
このような選手が出るということは、ただ一つ、サッカーで人生を前向きに生きようと
強く思うことだけ。もちろんプロへの道筋はかすかにあるが、その道を広げようとするのは
メンバーの考え方次第だ。

年々、本気でプロを目指そうとするメンバーが減ってきているように思うね。

口では言うが、行動がそうならない。

今しかできないのだよ。もっと本気で生きようぜ。

裕太郎には背負って貰いたいね。

成功して、やればだれでも可能性があるということを伝えてほしいよ。













posted by COJB at 02:26| 神奈川 ☁| ジュニアユース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月22日

第8期生卒団式 〜永遠の仲間がいる限り〜

笑いあり、涙ありの卒団式も無事に終了しました。

こうして8期生を無事に送ることができたこと、皆さまのご協力あってのことです。

大変ありがとうございました。

毎年、この日は午前中が一般向けのサッカー教室、午後から卒団試合、試合後に保土ヶ谷サッカー場に隣接している
カフェのフロアで夕方から卒団式をやらせて貰っていたけれど、この度はセンター南に移動し18時30分スタート。

【卒団試合】

保土ヶ谷サッカー場の美しい芝生の上で恒例のガチンコ試合。

この日は、高校の部活がOFFのメンバーも駆けつけてくれた。毎年OBの成長を拝見するのも一つの楽しみ。

約2時間半、試合を楽しんだ。

この代は良い言い方をすれば個性があり面白い、悪く言えば調子に乗りすぎバラバラでまとまらない。
グランド外では仲が良いのだろうが、サッカーという共同作業になるとね・・・(笑)

とにかく一つの事柄をやり始めると、ああでもないこうでもないと誰かが言い始め、それが連鎖し、一向に解決に至らない。一つ物を運ぶのも大騒ぎだ、ベンチ、日吉台中の重いゴールなど(笑)

コーチから叱られている時は真剣に聞いているような感じは受けるが、ミーティングの締めがあり、解散して、コーチの姿が見えなくなると、

ゲラゲラと笑いがでるような奴らで、

新3年のように今日してしまった失敗を教訓にするという真面目さは毛頭ない(笑)
説教している時はイライラすることも度々あるが、何度説教しても「本当にこいつら俺の話を聞いてるんかな?」と思うことは日常茶飯事だったね。

受験が終わり、再び練習に参加してきても、ゲラゲラしていて、コーチに説教される始末(笑)

でも、やはり成長したよね。身長だけでなく、そんな奴らでも後輩の面倒を見たり、説教したりね(笑)

ゲラゲラ、へらへらではあるが、基本的には真面目にやることは間違いない。

木曜日はまさに自分との闘い練習。個の成長としては凄いと認めなくてはならないことも多々ある
年代。こつこつ休まず、継続し続けたことで人は変身できることを証明した。
嫌なことから逃げない。苦しくてもやり続ける。本人も気づかない潜在能力というものが一気に
露出する時期がいつか来る。その露出が顕著に出たメンバーは
私が『ものぐさパンダ』と呼んだGKのケンだ。正直、「途中で辞めちゃうんじゃないか?」とも思えた
くらいぷっくりして、のんきに大好物の笹をひたすら食い寝ているパンダに例えたが、そのパンダという
ニックネームを消去しなくてはならない時期が到来した。ケンの後輩への置き土産は、
『ものぐさパンダの話』だ。『継続はちからなり』という言葉はケンを見てきて本当に納得できる。
ケンは県外の高校選手権出場の可能性が近い、強豪高校へ親元を離れて進学する。

ちょっと、持ち上げすぎたかな?(笑)

メンバーの成長の中で、最初が最初だっただけに一番インパクトが強かったから紹介。

それにしても、卒団試合を外から拝見していても、最後の最後まで個はあるもののバラバラ感を発揮しゴール外しまくりこっちは助かったよ(笑)

この8期生卒団試合にも本来一緒にプレーしているはずな奴が一人いた。栗山壮。

サッカー大好き、仲間大好き、COJB大好き、クラブがオフの時は父親を近くのグランドに連れて行き、フンダメント。

葛が谷、東方での練習後はまるで奴らのクラブハウスか?と思わせる『栗山レストハウス?』、そう、壮の家で
わいわいがやがや、壮の仲間から慕われていたという人柄が窺える。

チームが勝てない時、チームメイトがクラブを辞めると言い出した時、いつも「壮、お前だったらどんな行動を取っている?」と壮の家の前を通る度に問いかけていたなー。

卒団試合後、平野コーチが卒団式に出席できないため卒団生だけを呼びメッセージを送る。
「さぁお前らCOJBでの最後のフィジコだ!!」と言うと「えーマジで?嘘でしょう?」

ラスト平野フィジコのスタート。

中には最後のフィジコをやりたがっているメンバーもいたがね(多分、試合やり足りなかったんだよ・笑)

壮もきっとあっちでフィジコ、フンダメントやってるだろうね(笑)

【8期生 卒団式にて】

試合終了後は会場を移動して8期生の卒団式。

8期生の卒団式はいつもより更に特別な卒団式となる。

本来ならこの8期生のメンバーに栗山壮もいたはずだった。壮が参加していたら例年同様の卒団式であっただろう。

しかし、彼の姿はなく、ご両親と彼の写真だけ・・・。

あれだけサッカーが好きで2年生時のブラジル遠征も楽しみにしていて、卒業後はサッカーに力を入れている高校か
ブラジル留学・・・など本気で目指していたはずだ。

他界した栗山壮の想いを強く受け継ぎ最後まで苦楽を共にした10名が8期生として卒団することとなった。

よく踏ん張ったよ。途中、寄り道をした奴もいたけれどね。やつらこそThis is the 中学生。

中学生という精神的にもぐらつきやすいこの年代で、仲間を失う辛さ。しかも、突然我々のもとからいなくなって
しまったのだから、受け止めるのにかなり時間を費やした。

サッカーというスポーツを通じて、数多くあるクラブの中から、縁で同じクラブに所属するようになった。
毎日の練習、遠征などを通じで仲間意識が高まった。

それなのにこのような辛く悲しい出来事を突き付けられた形になってしまった。

壮のこと、残されたご両親の気持ちを思うと、時間が経った今も涙が溢れる。
自分が同じ立場になって考えた時、胸が苦しくなる。

1年生期の僅か8ヵ月間しか過ごすことができなかったのだけれど、壮が残してくれたものは計り知れなく大きい。

壮が残してくれたものはチーム信念の『最後まで諦めない』というハートもその一つ。

仲間を思う気持ち。

仲間がいる、その仲間と時に関係が上手くいかないこともある、思うように巧くならないこともある、
勉強との兼ね合いで悩むこともある

しかし、最後までやり通した。これは事実。これは後に財産になるだろう。そして、壮の生きるはずてあった人生を代わりに
精一杯生きることを誰よりも教えて貰った年代でもあると思う。

メンバーはこれから一生懸命に諦めず生き、強い大人になって行くだろう。

そして、その後輩達もそれを見て強くなって行くに違いない。

素晴らしい仲間。それは、決して楽しいだけの生活では作り辛い。苦楽を共にしたからこそ生まれるものもある。

COJBの卒団式はいつも細かい所を気づいて下さる、2,1年生の保護者の方々が準備して下さる。

場所の確保、アルバム作り等々、忙しい時間を縫って準備して下さる。お陰様で非常に温かく真心こもった
卒団式になる。有難い限りで感謝です。

私達コーチ陣はメンバーを逞しく鍛えることで、お礼するしかないですね。

先の人生に繋がるもの、大人になって行く上での大切な心の芯を築き、強くなって貰いたい。栗山壮のように。

壮を含め、11名が卒団します。

ありがとう!!オブリガード!!

保護者の皆様も意外に濃いカラーのこのクラブにご子息を預けて下さりありがとうござました!!
8期卒団式.jpg
(卒団式にて)
8期横断幕.jpg
(卒団試合後)
OB7期8期.jpg
(6、7期OB)



posted by COJB at 12:05| 神奈川 ☀| ジュニアユース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする