昨日、Uー13のトレセン開講式と第1回目練習会が某高校の体育館にて行なわれた。
開講式では代表者の挨拶に始まり、スタッフ紹介、趣旨、年間目標、スケジュール、会費についての説明を行なった。
20名が選考されたが、スタッフは総勢8名おり、トレーナーまでもついた。コーチ陣の指導力は全く分からないが、プロチームさながらの体制である。ナショナルトレセンや、関東クラスであれば多少スタッフ陣を整える必要もあると思うが、まだ地域のほんの1集団にしかすぎないのに、この体制はどうかと感じた。この半分でも充分だと思う。まぁ、子供達が変に勘違いをおこさなければいいのだが。
さて、開講式が終了し、雨天という事もあり、体育館での練習となった。
アップで基礎練習を行なっていたが、COJBが意識している部分、基礎練習の意味、質にこだわっているこはやはり見る事ができなかった。某Jリーグ下部組織の子供達であっても、ぽろぽろミスをするし、安定している様子がなかった。決してひいき目ではないが、自チームの選手はボールの質、姿勢、フォームにおいても他の事は違いをはっきり見る事ができた。まぁ、これまでにさんざん意識させてきた事なので、当たり前といえば当たり前かもしれないが、さすがに安定はしていた。しかし、問題はサッカーの中でその技術を発揮するかなので、決して基礎を見ただけでは判断出来ない。
アップが終了し、今日の練習テーマが発表された。「見る」という事である。見るといっても様々なポイントがあるが、今回のテーマは大きく分けて2つ。「自分の周りの状況」と「自分の仲間の状況」。ようはボールを持っている時でも持っていない時でも常に顔を上げて周りの状況を見ようという事である。
このテーマを4人組でのハンドパス、足でのパス回し、3対3対3(事実上は6対3)のパスゲーム。6対6でのパスゲームを行い、最後に6人3チームによるミニゲームのリーグ戦を行った。
全体的な感想といえば、やはりセレクションを通ってきた選手なので、スピード、ボールコントロールは悪くない。むしろ、多少ボールコントロールができるので、機敏に動きながらパスを繋ぐと形になるシーンが所々見えた。
しかし、今回の練習で感じたのは非常に慌ただしいという事である。今日のテーマである「見る」というポイントとして「敵のいないスペースを見つけ、そこに顔を出してボールを受ける」というのがあったが、狭い体育館で、ましてや子供達はとにかく動き回る。担当コーチが「慌ててないか?」と声を何度かかけていたが、今回のテーマでは慌ただしくなるだろうと率直に感じた。(苦笑)
スペースに動いてパスを受け、ボールを出したらまた動く。どこで落ち着くの?と逆に聞きたい。また、こんなシーンがあった。敵を後ろに背負った状態でパスを受けようとした選手に対し、「周りを見たか?」と。そして「何故、ボールを受ける前に周り(後ろ)を見るの?」という質問を他の選手にしたところ、「ワンタッチではずすためのスペースを見る」と答えた選手がいた。まさにそうだと思う。担当コーチの考えはこう。「敵が後ろにいるのだから、いないとこに動いてボールを受けたらどうだ」。敵は必死について行くため、動いても動いてもついて来るであろう。だったら、しっかりと相手をブロックし、予め空けておいたスペースへワンタッチで外したり、パスをリターンする方がプレーは落ち着くはず。
もちろん、時と場合にもよるし、担当コーチの今日のテーマのこだわりがそこにあったのかもしれない。それならそれでOK。
ただ、私は見ていて「慌ただしいサッカー」「コヘリア(よく走る)なサッカー(ブラジルでは日本人の事をよく走り回るサッカーをすると表現する)」「対人プレーの苦手(特に背負った状態)」はここからも来ているのではないかと感じた。トレセンの練習なので、指導に当たって下さっている方々は指導経験のある方達であり、日本サッカー協会の指導理念に沿っていると思う。という事は、日本サッカーの底辺でも同じ指導をしているとこが多くあってもおかしくはない。
実際に少年クラスでも対人プレーを得意としたり、落ち着いてサッカーをしている子はこれまで見た事がほとんどない。
対人プレーを避ければ、体の使い方、腕の使い方は必要ないですからね。ここが日本サッカーの弱点ではないでしょうか?
まだまだ、トレセンの練習会も始まったばかりですし、実際の所はまだわかりません。今後も参考にしていきたいと思います。