2007年10月22日

2007COJB合宿in少年の森

日時:2007年8月27日(月)28日(火)
報告者:平野武久、小林望

27日(月)
【9:30 集合】
コーチ陣が集合時間前に会場に到着すると、すでにほとんどの参加者が集合していた。中には電車とバスを乗り継いで会場に来た子も多かった。
家を出た時点から子供達の合宿という名の冒険は始まっていたことだろう。
集合場所には、スクールやジュニアユースで同じ会場の子達同士で固まっていたが、今年度会場が分かれた子達が再会をして、楽しそうに話している場面もあった。

今回、合宿を行う少年の森は非常に自然が豊かで、グランドだけでなく、アスレチック、山道、森林などがあり、この自然を存分に利用した合宿を行っていく事が目的。子供達はどんな合宿になるのか楽しみにしている様子だった。

【9:40 合宿開校式】
今回の合宿の目的、内容をおおまかに子供達、保護者へ伝え、管理事務所の方にも大きな声で挨拶を行った。
徐々に合宿の緊張感も出てきたのか、集合していたときと比べて表情が硬くなってきている子も何人かいたように見えた。
これからサバイバル合宿の始まりである!!

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【9:45 着替え】
合宿開校式後は早速練習の開始。まだ宿舎の中には入れないため、管理事務所の前で着替えを済ませ、中にはのんびり着替えている子もいたが、他の子につられて急いでいる様子が見えた。
普段は自分1人で着替えているため遅いのか早いのかわからないと思うが、30人以上自分と同年代に近いメンバーに囲まれると自然と周りにあわせ、焦っている子もいた。逆に、マイペースな子もいたが‥‥(苦笑)

【10:00 トレーニング】
まず最初は、年上、年下が混ざるように3グループに分かれ、鬼ごっこをしながらアップ。
今回の合宿で初対面となった子も多く、グループ内でしっかりとコミュニケーションを取りながら体を徐々に動かし、間にストレッチも入れながらアップを行った。

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次に、アスレチックを使って3グループで競走。子供達の運動能力や、腰が引けた状態で進む子、慎重かなと思ってた子が意外と思いっきり良く進んでいたり、性格的なものもよく見えた。
アスレチックを使ってのトレーニングは、バランス感覚その他コーディネーションを身に着ける練習として効果が大きい。
ジュニアユースTが意外と思いっきりが良く、特別クラスKは逆に慎重派。特別クラスKは、後日サッカーノートに、アスレチックトレーニングはやった事がなく、なかなかうまく進めなかったと書いてきた。普段なかなか表に出る事のない、運動をする上で土台になる能力を、見る、養う事ができたと思う。ジュニアユースKはコーチが少し揺らしただけで「怖いー」なんて声をあげていたが(笑)
テンポよくパッパと進む事ができる子が少なく、罰ゲームの後転のしかたも含めて、全身の運動能力は全体的にあまり高くない。
昔と比べて小さな頃からサッカーのみをやり、ボール扱いは器用だが、全身の運動能力が低いと言われている今の子供達には、特に必要なトレーニングだというのが、この練習の様子を見るとすぐにわかる。特にアスレチックなどの運動は年齢の差に関係なく、身体全身の運動を平均的に行っている子や、好奇心旺盛、怖いもの知らず、無鉄砲な子は非常に動きがいいが、性格的にも受身な子はスムーズに進むことが出来ない様子だった。性格的な部分もあるだろうが、小さい頃の(特に幼児期)環境、運動経験が非常に関係しているのだろう。思わぬ一面を見ることが出来た子も中にはおり、非常に面白かった。

午前中の練習の最後にアスレチックを二人三脚で行った。非常に苦労していたグループもあったが、無理な体勢になりながらもお互いコミュニケーションを取る場面が多く見られた。

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【12:30 昼飯(各自持参)、休憩】
やはり元々の友達同士で固まっていたが、少しずつほぐれてきたか?ご飯を食べ終わったら、すぐにボールを蹴ったり、追いかけっこをしたりして皆元気に遊んでいた。

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【13:30 宿舎に荷物の移動】
宿舎は木造2階建てとなっており、1階に吹き抜けの広い部屋と12畳の和室、シャワーが6箇所とトイレ、2階には2段ベットが4台づつ備え付けられている部屋が3つとトイレが完備されている。合宿所としては非常に素晴らしい施設であった。
宿舎に入る前に、まず施設の方によるオリエンテーションが行われた。施設を利用する団体への注意事項等の説明。夜のバーベキューでは自分達で薪割などもしなくてはならず、それらの説明も丁寧に説明して頂いた。
オリエンテーション終了後、全員で荷物を宿舎へ移動し、それぞれの部屋へ移動した。
2階の部屋は基本的に1部屋8人だったが、床にも布団を敷いて寝ることも可能だったので、1部屋に11人〜12人の子供達が入った。
上の階が子供達の部屋で、下の階がコーチの部屋になったが、コーチ陣の部屋は子供達の部屋の真下であったため、ドタバタと足音が響き、ふざけている様子が見ないでもわかった。
部屋に荷物を置き、一度落ち着いた後に全員を1階のフロアに集め、ふざける場所、ふざけない場所の切り替え、けじめなどを注意した。玄関に靴がバラバラに脱ぎ捨てられていたり、自分の家ではない中で騒いでみたりと、ジュニアユースの遠征などでも見られる光景だったが、この機会にコーチ陣を含めた参加者全員で合宿に来ているという事を再度確認した。

【15:00 トレーニング】
午後の練習では山道を使ってのトレーニングを実施。全長約3kmはある木々の生い茂った山道で、鬼ごっこや、ボールの奪い合い、二人三脚でしっぽ取り、宝探しなどを行った。
鬼ごっこでは予め決められたメンバーが鬼となり、制限時間(5分)の間、山道で鬼ごっこを行った。普通の平坦な場所と違い、山道なのでアップダウンは当然、凸凹の道を駆け抜けたり、鬼から逃げるために茂みの中へ入っていったりと冒険心もくすぐられる内容。普通に鬼ごっこを行うよりも楽しさもあったのだろう。普段とは違った環境+今までにやったことのない運動ということもあり、5分後に疲れた様子ではあったが、みんなから笑顔がこぼれていた。

次に山道でのボールの奪い合いを行った。10人程の子供達がボールをドリブルしながら山道へと入っていき、数分後にボールを持っていない子供達が山道へと入っていく。足場の悪い中でのドリブル、複数に狙われた時のボールキープなどを自然と身に付ける事の出来る内容。また、鬼がどこから来るのかを常に警戒していなければならないので、顔を上げながらのドリブルも必要となってくる。
中には木々や茂みに隠れ、待ち伏せしてボールを奪っていた子など、それぞれの工夫も見られた。

二人三脚でしっぽ取りではお互いのコミュニケーションが非常に重要となり、ただでさえ足場が悪いため、お互いが呼吸を合わせないと中々進むことができない。足場も悪く、場所によっては階段などもあるため、ペアのコンビネーションは非常に大事。
最初は足がもつれながらも、5分間を何セットか行ううちに要領をつかみ、転ぶことなくスムーズに動きを見せるグループも多かった。
二人三脚のまま、宝探しゲームも行った。宝探しといっても山道、茂みなどにコーンを隠し、それを早く探して戻ってくるというもの。二人三脚にもだいぶ慣れたのか,早いグループはスタートから2分もしないうちにコーンを探し、戻ってきた。

それぞれのゲーム(練習)の中で罰ゲームとしてでんぐり返しや後ろ回りを実施したが、約半数の子供達は苦手なようだ。最初はでんぐり返しにも戸惑いを見せていたが、終わり頃にはみんな泥だらけになり、ジャングルの探検から戻ってきたようなスタイルとなっていた(苦笑)
午後の練習の最後には2人1組でフンダメント(基礎練習)を行った。但し、普通の環境ではなく、ボールを投げる子の背面には池がある所で。ミスをすれば池にボチャンである。そのボールを自分で取りに行かなければならない。私の予想ではほとんどの子が池に入るようになるだろうと予測していたが、普段からの練習のせいか、ほとんどの子は池ポチャすることなくスムーズに行っていた。
一通りフンダメントを終えたグループから1対1のボールキープを数分間行い、午後の練習を終えた。

【17:00 シャワータイム】
個室のシャワーが5個あったが、初回は恥ずかしがって鍵を締め、シャワータイムの時間と人数を考えず、シャワーを独り占めしてしまう子もいた。後に使う子の事も考える、というのは、集団生活だからこそ考えなければいけない事の一つ。最初のグループで予想以上の時間がかかり、シャワー待ちの子供達でロビーは混雑していたが、なんとか時間内に全員シャワーを済ませることが出来た。
この混雑している中、合宿参加最年少のK君が1人でみんなの靴を玄関脇にきれいに並べているではないか! 宿舎に入る際にみんなそれなりに揃えて入っていったが、シャワーを待っている間に蹴飛ばされ、散らばっていた靴を1人でしっかりと並べていた。その光景を見ていた数人の子が手伝っていたが、最初に整理を始めたK君は非常に素晴らしかった。

【18:00 シュハスコ(バーベキュー)】
みんなが待ちに待った楽しみの1つ。COJBでは恒例となった子供達が準備から片づけまでを全て行うバーベキュー。今年の夏にも実施し、火のつけ方、野菜の切り方、焼きそばの作り方など知っている子も多く、不安そうな顔をしている子は誰もいなかった。
火をつけるのに時間がかかったが、それぞれが自分達で役割を分担していたようで、スムーズに焼くところまでいけた。主にお肉を焼いたりしてくれていたのはジュニアユースメンバーと高学年の子達。この光景を見ていると色々なところが見えてくる。ひたすら焼いている子もいれば、食べてはまたお肉を取り、ジュースを飲んではまた食べるを繰り返している子もいる。普段は積極的でない子もこういうときには積極的だ。中にはコーチにお肉を持ってきてくれる子もいたが、中学年年代の子供達は食べることに必死になっていた様子。(苦笑)
焼いてくれていたメンバー達もお互い声を掛けながら交代していた様子。中にはサッカーよりもこっち系統の方が似合っている選手もいた。(笑) 中でもジュニアユースのSは慣れた手つきで焼きそばを作り、焼き場の周りにあちこち麺や野菜を飛ばしながらも、威勢のいい掛け声でみんなに振舞っていた。
こいった場での食事は誰が個々の食べる分を取ってくれる訳ではなく、自分で食べたいものを取らなくてはならない。しかし、自分ばかり食べている訳にも行かず、常にまわりの状況、動きを確認しなければならない。気を張り巡らせていると食べた気にならない事も多々あるが、それがまたシュハスコの面白いところ。子供達だけで準備から後片付けをさせる意味もそこにある。普段であれば大人たちが準備し、食事も取り分けてもらって食べられるが、子供達同士でのシュハスコではそうは行かない。弱肉強食とまではいかないが、年上は年下に気を配ることが大事で、年下だからといって遠慮をしていれば食べたいものも中々食べられない。とはいっても中々難しい。今回始めて行った子は次回に活かして欲しいと思う。
食材も多少残ったが、最後の片付けまでをほぼ時間通りに終える事ができた。それぞれが役割を自然と分担し、なれている子は自分で仕事を探して行っていたので、スムーズに片付けを終えることが出来た。

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【21:30 ミーティング】
宿舎へ戻り、すぐにミーティングを開始した。ミーティングの内容は「何を目的にこの合宿に来たか?」である。まずは参加者全員にこの質問を聞いてみた。しかし、反応があったのは特別クラスKTたった1名。その他のメンバーはただ合宿があって、保護者がお金を払ってくれるから来た、という子がほとんどだったという事なのだろう。
今回のような合宿を準備し、何かを感じ取って欲しいと願っていたが、肝心の参加者にそういった気持ちが無いことが非常に残念でしょうがなかった。
もちろん、合宿前にもっと様々な情報として皆に伝えておくべきだったとあとから反省もしたが、それにしても残念である。今回の合宿を通して何も感じないまま終わっても仕方ないと考え、1時間にわたって話し合いの場を設けた。
10時を過ぎたあたりからウトウトし始めた選手もいたので、長くは話しをしなかったが、子供達にとっては非常に辛かった事と思う。
しかし、それ以上に合宿や何か物事に臨むにあたって、何も目的を持たずに参加することほど無駄になってしまうことはないと思う。学校で行う社会科見学であっても、何も目的、目標がなければただの遠足となってしまう。今後先、子供達にとってはこのような機会はどんどんと増えるだろう。しかし、その中で何かを吸収したり、感じたり出来なければせっかくの機会が無駄になってしまうという事を伝えたかった。

少し回りくどい話し方もしたので話しが長くなってしまったが、せっかく合宿に参加させてもらえたのだから、何かしら身に付けて帰って欲しいという願いを込めて話しをさせてもらった。
もちろん、中には口には出せなかったけど今回の合宿を楽しみにしていたメンバーも多かったと思う。
そんな子達にももっと積極的に自分の意見を言えるようにアドバイスを付け加えた。
睡魔に襲われミーティングの内容を覚えている子は少ないかもしれないが、子供達の中に「合宿で夜遅い時間までミーティングをした」という事だけでも残っていてくれればと思う。

【22:30 就寝】
さすがに疲れたのか、ミーティング後にはみな部屋へ戻り、さっさと寝付いた。COJBの合宿では枕投げは必要ないようだ(笑)
就寝直後に「気持ち悪い」と言ってきた子がいた。なんでも少し食べ過ぎたようだ。何度か吐いたが、それですっきりしたようで、薬を飲ませて寝かせた。
夜中の3時と5時に子供達の様子が気になり各部屋を覗いて回ったが、ぐっすりと眠っていた。
しかし、ある部屋からは冷蔵庫のような冷気が流れ出てきたが、部屋の扉の前に誰かが寝ている様子で全く開く気配がなく、ノックをしても起きる様子が無かった為、やもえずそのまま朝を迎えた。
その部屋のリーダーに確認したところ、冷房を消し忘れたとの事。自分達の判断での事でもあるから深くは追求しなかったが、体調を崩す子が出なければいいのだが‥‥。

28日(火)
【6:00 起床】
起床時間前にはドタドタと足音が響き始め、昨日の疲れがあるにも関わらず、時間どおりに起床した子がほとんどだった。しかし、6:15に玄関集合となっていたが、数人の子は遅れて降りてきた。
眠そうに目をこすっている子もいたが、体調を崩したという子はいなく、昨日の夜、吐いてしまった子も朝には体調が回復していたので良かった。

【6:20 早朝清掃】
眠気覚ましも兼ねて、ゴミ拾いを行った。何人かの子供はバーベキュー場に行き、前日暗くて片付けきれなかった所を重点的に掃除していた。森林やグランドの隅など結構ゴミが落ちていそうな場所にもほとんどゴミは落ちていなく、あとから聞いた話、市の職員の方々が掃除しているとのこと。何気なくゴミを拾えばあちこち汚くならずに済むものの、どうしても見落としてしまう事って誰にでもある事と思います。
この施設内は市の職員の方が常にゴミを広い、常にきれいにして頂いているので、利用していて非常に気持ちいいです! 職員の方々、常にゴミを拾ってくれている方々に感謝!!

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【7:00 ブラジル体操、アスレチック(コース1周)】
早朝清掃、ゴミ拾いで多少眠気を解消したあとは、アスレチックを1周まわった。午前中行う練習の下見も兼ねて、それぞれのペースで楽しみながら身体を動かした。
20種類ほどのアスレチックがあるが、中には結構難しく、パワーが必要なのもあったり、高さがあったりと大人でも楽しめる。途中、わざと手を使わないで行ったりと難しい注文を子供達に出したが、最初は戸惑ったものの、さすがゴールデンエイジ! 1度成功してしまうと2回目からいとも簡単にクリアしていた。
アスレチックは運動神経の発達には非常に良いもののひとつ。様々な動きを使い、時には危なっかしい動きを取り入れることで神経系に刺激が行く。それを体が反応し、動きに結びつく。出来る動きを何度行っても限界があるが、なるべく低い年代であればあるほど、神経への刺激には良く、運動神経を身につけることが出来る。そういった意味でもアスレチックは非常に面白い。

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【8:30 朝食】
起床してから早朝清掃とアスレチックを行い、子供達の眠気はすでに覚めた様子。起きたのも早かったため、子供達はすでにお腹ペコペコだ。
朝食はパンと保護者の方に頂いたフルーツジュース。このあとのスケジュールを考慮した食事だったが、食欲旺盛の子供達にとっては少し少なすぎたようだった。この反省点はコーチ陣でしっかりと受け止め、次回に改善しなければならない。
そんな少ない食事にも関わらず、年上の子が、小さい子に対する気遣いを見せてくれ、非常に素晴らしいと感じた。もちろん中にはがっついていた子もいたが、子供であれば普通。自分もお腹をすかしているにもかかわらず、下の子への気配り、配慮は各ご家庭での影響が非常に強いと思う。見ていて非常に気持ちの良い光景だった。

一通り食事を済ませたあとは、午前中の練習に向けての抽選会を行った。先ほど行ったアスレチックを2組みでしかもボールを使ってのタイムレースを行う為のペア決め。くじ引きでペアとスタート順を決めた。
凸凹コンビや、似たもの同士、最年長と最年少がペアになったりと面白い組み合わせとなった。
抽選後、おおまかなルールをみんなに伝えた。2人1組でボールを1つ持ち、次々にアスレチックを行っていく。2人同時に行っても構わないし、1人が行ってからボールを預け、2人目がスタートしてもOK。ボールを落とさないよう、2人でしっかりとコミュニケーションを取りながら行う。万が一、ボールを下に落としたらそのアスレチックのスタートからやり直す。そして、アスレチックをクリアするごとにフンダメントを一種目、各10回をそれぞれ行い、次に進む。
スタートは1番目が出てから2分後に2番目のグループがスタート。そして、20種目のアスレチックを終えたタイムでどこのグループがチャンピオンかを決定するというもの。
子供達の目が輝き始めた!!

【9:00 宿舎清掃】
食事を終え、午前中の練習内容を説明したあとは、みんなで宿舎の掃除、荷物の整理を行った。
チェックアウトの時間や、午前中の練習の時間などもあり、掃除の時間は非常に短い時間ではあったが、みんなが協力し、なんとか1時間後には宿舎を出ることが出来た。昨日までは堅さがあった子も、この頃には、グループ内でよくコミュニケーションをとるようになっていた。

【10:00 トレーニング】
午前中の練習ではアスレチック、ボール、コミュニケーションをテーマに練習を行った。アスレチックは非常に良い運動となる。特に小学生にとってはうってつけの運動だ。幼児期にでも経験させておきたい。
バランス感覚、体全身を使った動き、反射神経、判断力、イマジネーションなどが自然と身に付く。
午前中の練習では上記の要素に+αとして、ボールとコミュニケーションを加えた。
(※練習の内容については上記に記載)
2人1組でのタイムレースの為、1人で早く抜けても意味がなく、また、1つのアスレチックをクリアしてもフンダメントを行わなければならない為、もう1人のフォローや声掛けをしなければならない。
また、いくら早くアスレチックをクリアしたとしてもフンダメントの質が悪ければ時間がかかってしまう。
ペアとなった仲間とのコミュニケーションが非常に大事。中には学年差、年齢差のあるグループもあり、下の子に対して上手く声を掛けながらフォローしているグループをあった。

途中、一般の参加者の団体がアスレチックで遊び始め、所々で十数人並ぶほどのアスレチックもあったが、どこのグループも割り込みをせず、また、飛ばすことなくしっかりと順番待ちをしてから行っていた。当たり前の事だが、子供心に焦って抜かしてしまう子も出るかと心配したが、タイムが遅くなろうとも、しっかりと順番を待って全行程を終えたグループは非常に素晴らしかった。

全グループが終了するまでに2時間以上かかり、途中コーチの話を聞いていなく、フンダメントでずるしたグループもあったが、大きな怪我もなく、午前中の練習を終えることが出来た。

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【12:30 昼食】
お昼はうどんとそば。量的には1人2人前は食べれる準備をしていたが、朝食同様、子供達にとっては少し少なかった子もいた様子。朝食が少なかったという影響もあるだろうが、15分程で80人前の食事がなくなってしまった。(苦笑)
昼食の中でも食べたい子ががっついて食べているだけでなく、中学生が小学生への心配りなどを見せてくれる子もおり、非常に良かったと思う。
成長盛りの子供達にとって食事は重要であり、しっかりとした食事を準備しなければならなかったが、スケジュール等を考慮したとしても配慮が到らなかった。
今後は食後や練習の合間などにフルーツなども準備し、食事の面でのケアを万全に準備して行いたい。

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【13:30 サッカーテニス】
昼食後、30分程の休息時間を設けたが、休んでいる子はほとんどいなかった。食事の片づけが終わると、すぐにサッカーをし始めていた。中にはこのあと行うサッカーテニスの練習をする子もいた。
昨日までは見知らぬ子同士での会話はほとんどなかったが、みんな打ち解けて、年に関係なく楽しんでいた。

食後の軽い運動を兼ねて、サッカーテニスを行った。サッカーテニスにも様々な行い方はあるが、今回行ったのはダブルス制で、バレーボールの要素も加えて、3回以内に相手コートにボールを返球するというもの。
余談だがサッカーテニスはブラジルでも良く楽しまれており、砂浜のビーチや各施設などでもフッチバレーを楽しんでいる。フッチバレーはサッカーテニスよりもレベルが高い。バレーボールとほとんど同じルールで足で行うスポーツ。
サッカーテニスはネットの高さも低く、最初の返球に関してはテニスと同様にワンバウンドさせることができるので、フッチバレーよりは簡単。リフティングを1人で行うよりも、サッカーの練習には非常に良い。

ちょっと話がずれたが、このサッカーテニスでも個々の浮き球の処理の感覚がよくわかる。バウンドの見極め、返球の制度、少し難しい用語だと「空間把握能力」を身に付けるには良いトレーニングとなる。
また、今回はダブルス制(2人1チーム)で行ったので、自然とコミュニケーションも取れる。
サッカーテニスのペアは午前中のアスレチックと同じペアで行い、アスレチックのタイム順でトーナメントを決めて行った。

まだルールを把握している子も多く、ペアで中々上手くいかない子も多かった。そこで、1度トーナメントを行い、優勝したチームを決めたが、時間的にも早く終わってしまったので、最初のトーナメントは練習とし、敗者復活の意味合いも含めてもう一度行った。もちろん優勝チームからはブーイングだったが、それ以外のメンバーからは歓声が出ていた。
結局、2度目のトーナメントをせいしたのはジュニアユース所属のW、中区クリニック生のKRコンビが優勝。2人とも器用さを見せていた。
全員張り切っていて非常に盛り上がったが、T兄弟は特に(異常に!?)張り切っていた。(笑) 逆に、負けて悔し涙を流す子もいた。

リフティングの得意な子はかなり増えてきてはいるが、実際の試合ではほとんど意味がない。1人で練習するといえばリフティングになってしまうという意見もあると思うが、工夫次第ではサッカーテニスのように遊びながら、そして楽しみながら上達する事も可能。サッカーテニスは遊びに近いが、この中から色々な事が自然と練習になっている。特に子供達に苦手な「浮き球の処理」に非常に効果的だ。
今後のスクール、クリニックの中でも取り入れていきたいと思う。

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【15:30 トレーニング】
サッカーテニスを終え、広い芝生のグランドへ移動し、4人1組でミニゲームのリーグ戦を行った。
年齢でのチーム分けは一切なく、各チーム共にばらばら。
COJBサッカースクールの特別クラスに参加している子供達は年上とのぶつかり合いに慣れているが、他の子達はほとんど経験がないだろう。特に年下の子はみんな遠慮がちで、ボールに触れることもほとんどできない状態。普通であれば当たり前なことで、みんなが均等にボールを触れるようにするのだろうが、あえてそうしないのがCOJB。ブラジルのストリートサッカーのような雰囲気で行わせたかった。
大人も子供もどこからとなく集まり、ゲームとなる。最初はふざけ半分で行っていても、途中からだんだんと気持ちが高まり、年齢差関係なく本気でぶつかり合う。時には子供が大人に対しても文句を言える環境。こんな環境を想定し、個々で自由にプレーをさせてみた。

しかし、いつまでたっても真剣になる様子がない。大量失点を受けても平然としている子や、負けているにも関わらずむきになれない子。試合をする前から勝ちへのこだわりもなければ、絶対に勝つ!という気持ちも伺えない。これではいつまでやっても意味がないと判断し、一度みんなを集め、気持ちを切り替えさせた。
サッカーの技術は下手であっても構わない。まだ小学生の年代であればいっくらでも上達はする。しかし、気持ちの部分が人よりも何倍も強くなければ厳しい。人よりも強い気持ちを持ち続け、どんな勝負に対しても負けず嫌いであれば、必ず成長する。まだまだみんなにチャンスはあるのだ。

コーチからの話がある前は声もなく、真剣にプレーしている様子が見えなかったが、あちこちから声が聞こえ始め、得点についての口論も聞こえ始めた。
勝ち負けにこだわり始めると、自然と表情にも変化が出る。どんな子であっても負けることが嬉しい子なんていないはず。みんな勝ちたい。負けたときはどんな子であっても心のどこかに、もやもやが残ってしまうだろう。その悔しさをバネにまた次の試合に臨めば、自然と動きも良くなるし、声も出る。そこに年齢差はあってないようなもの。
中には悔しさのあまり、泣きながらプレーする子もいた。周りが声も出してくれず、また、奪われたボールを取り返しにも行かず、失点を重ねることに耐えられなくなったようだ。
この子のように、負けることへの悔しさが強ければ強いほど、今後が非常に楽しみである。

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また、こんな場面もあった。最年少の参加者であった2年生の子が試合中、まったく動く気配がなく、相当疲れていたのだろう。試合後に話し掛け、「どうした?」と聞いても反応がない。「疲れたの?」と聞いても首を傾げるだけ。「休んでるか?」との声掛けにだけ反応し、首を縦に振ったため、休ませておいた。
するとどうだろう。20分ぐらいして、その子の兄がコーチのとこに来て、「また入りたいって言ってる」と声を掛けてきた。しかし、当の本人は遠いとこにいて、ぽつんと座っていた。その子を呼び、「自分で休みたいとも言えず、また入る時に自分から言えないようではダメだ」。と伝えた。ゲームの中で何もせずに立っているだけでコーチから声をかけられ、またやりたくなったからやるではその子のためにならないと判断し、自分からコーチのもとへ話をしに来ない限りダメだと伝えた。
まだ2年生だし、理解できないことも重々承知の上で話をした。今回の合宿をカテゴリーを分けずに行った意味も含め、あえて厳しい話をした。

総当りでのリーグ戦を行う予定でいたが、思った以上に時間がかかってしまい、総当りまではいかなかったが、2時間ほどミニゲームを行った。

【17:30 シャワー】
練習を終え、施設の方々の配慮により、シャワーを貸して頂ける事になり、時間がない中でのシャワータイム。コーチにせかされながらではあったが、まずまずみんな早く、周りを汚さずスムーズにシャワーを浴びる事ができた。

【18:00 閉校式、賞品授与、解散】
アスレチック競走や最後のゲーム、サッカーテニスでの成績をもとに、成績の良かった子からCOJBグッズや元Jリーグに所属していたブラジル人選手のサイン色紙などを授与した。中にはサイズは大人用だが、COJBのオリジナルシャツ(練習着)や、子供にとってはハーフパンツとなる短パン(笑)などもあり、参加者全員から笑顔がこぼれていた。
中には参加賞となったCOJBオリジナルロゴステッカーしかもらえなかった子もいたが、少しでも勝負へのこだわり、勝つことの喜びと悔しさを感じてもらえたらと思う。
決して賞品や物があるからではなく、純粋に勝利へのこだわりを身に付けて欲しいと願う。

最後に各コーチからのコメントをして合宿の閉会式とさせて頂いた。
<閉校式でのコーチのコメント>
今回の合宿だけで何か成長したり、進歩するのを期待してはいない。これから成長して行くひとつのきっかけになればいいと思っている。(平野コーチ)
今回の合宿で目標を達成できた子もできなかった子も、今回やって終わりでなく、後で十分に振り返って欲しい。やって楽しかった、で終わらせない事が大事。(小林コーチ)
家に帰ったら、家の人に合宿であった事を話すように。(前村コーチ)

簡単ではあるが、各コーチからのコメントをみんなに伝え、みんなからも合宿での感想やコメントを聞いた。
「山道やアスレチックがサッカーの練習に役立つとは思ってもいなかった」
「山道では非常に危ないと感じたが、怪我をしないで良かった」
「どんな環境であっても練習できることがわかった」
「ご飯がもっとお腹いっぱい食べたかった」
などなど、色々な意見、コメントがあった。

最後にみんなで施設の方々に挨拶をし、「COJBサッカースクール合宿in少年の森」を閉校とした。
2人ほど体調を崩した子がいたが、大きな怪我をする子もいなく、合宿を終えることが出来た。

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【総括・感想】
まず、今回の合宿に大勢のご参加を頂き、誠にありがとうございました。当初、25名としていた合宿ではございましたが、お申込みが多く、今回宿泊する施設の利用人数ぎりぎりまで参加者を募集いたしました。残念ながら合宿当日、1名の子が体調不良で不参加となってしまいましたが、それぞれの会場の子が元気な笑顔を見せてくれ、非常に嬉しかったです。

今回は、実施後、食事の面、睡眠の面で保護者の方々から非常に貴重なご意見を頂きました。
ご心配をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。
今回の合宿ではスケジュールや気候などを考慮し、特に2日目の食事ではなるべく軽い食事を準備させて頂きましたが、子供達にとってはやはり少なく、空腹のまま練習に臨む子も多くいたと思います。
今回の貴重なご意見をもとに、もっと充実した合宿を企画し、次回に活かしていきたいと考えております。本当に貴重なご意見を頂き、誠にありがとうございました。

今回の合宿を振り返り、子供達にとってどんな些細なことであっても感じてくれる事、大事と思うことがあってくれれば幸いです。
夜のミーティングでも話をしましたが、合宿参加にあたり、目的もないまま参加しても意味がありません。それは普段のスクール活動や、練習であっても同じです。「今日はこんな事を意識したい」、「こんな事を挑戦してみたい」という気持ちがなければ意味がありません。ただ練習をこなしても上達は難しいでしょう。
この合宿でもそうでしたが、「ただ親がお金を出してくれたから‥‥」という子が何人かいたように思います。アスレチック、山道などを多用した練習の中で、色々と想像、イメージすることは出来ると思いますが、どこかコーチに言われるがままで練習を行っていたようにも見えました。

たったの2日間で全くサッカーの上達を期待してはいません。また、合宿の捕らえ方としても様々ですが、今回の合宿では走りこみや、厳しいといったものではなく、何かのきっかけ、考え方の変化となってくれれば幸いです。
「どんな状況であっても練習は出来るんだ!」ということを少しでも感じ、今後、様々な場所へ出掛けた際にも「ここで練習したらこんな事が出来そうだなぁ」というようなイメージを生み出せたらと思います。
そういったアンテナを張る事は何もサッカーだけでなく、今後子供達が成長し、社会人となり、働く環境となったときにも役立つでしょう。
人とは違った考え方、視点を持つ事はサッカー選手にとっても役立ちますし、これから先の長い人生においても大変重要な事ではないかと思います。

その他では、チーム、部屋割りなど、年上、年下が混ざるようにし、その中でジュニアユースのメンバーが中心になってみんなをまとめ、コミュニケーションを取りながらすすめる事ができました。
年上、年下が混ざって行動する中で、年下は年上について行きながらいろいろな事を学び、年上はまとめる事を覚えるという事ができたのではないかと思います。

この合宿には「野生児になろう!」というサブタイトルがあり、山道で,アスレチックで泥まみれになりながらも、身体を動かしている姿は野生児そのものでした(苦笑)
私が子供の頃であっても、屋外の遊びがほとんどで、木登りなどをよくしておりましので、アスレチックのような体全身を動かす運動が大得意でした。
しかし、ここ最近の子供達を見ておりますと、特定の運動は得意であっても、様々なスポーツ、運動に対応できる運動神経は低くなっているように思います。
自然相手にボールを使った練習を行う事で、子供達は無邪気に練習に励み、泥んこまみれになることでさえも楽しんでおりました。そういった意味で、今回のサブタイトルにあった「野生児になろう!」というテーマはみんな達成できたのではないかと思います。

最後になりますが、今回の合宿を通し、私自身、勉強させて頂いた事が大変多く、参加したくれた子供達、保護者の方々に厚くお礼申し上げます。
また、施設を利用させて頂きました少年の森のスタッフの皆様、本当にありがとうございました。
posted by 少年サッカー at 10:43| 神奈川 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | 合宿報告書