2017年04月25日

【育成年代に緻密な技術を持ってもらう】


毎週月曜日に特別練習『今野塾』がある。

今野塾の主旨はサッカー的にはフンダメント=基礎、プロテージ=防御

何をしているか?というと、『個』の基礎技術を鍛える場、自分の基礎力を確認し、改善する場。

「俺は基礎ぐらいできている」と思っている者が自分の基礎力のなさを知る場。

プロテージは身体を巧く使って敵からボールを守る技術、いわばキープ力を上げて簡単にボールを
失わないことに繋げていく。

この塾の年齢層は下は小4から上は20歳としているけど、通常は中3までが殆ど。

時に高校生、プロを目指す20歳前後も参加する。どの年代だろうが、いい加減な足先のプレー、精度に
拘りを見せない者には容赦なくしかり飛ばすことがある。目指しているものが上であれば上であるほど、
技術の精度が要求されてくることを理解していない者が多すぎるからである。

セレクション等、人から人選されて行くような場に行ったとき、結局、目立つのは、身体能力の高い者、
体格がある者。しかし、それらもいざボールに触れた時に技術が低ければプロという高い技術レベルを
要求する場では流石に通らない。この時にしっかりとした確かな技術があれば、持って生まれた才能に
花が添えられる。身体能力任せで地域クラブで通用してしまったばかり、大切な基礎技術を怠り、
上に挑戦した者は、自然に選考から漏れてしまう。

しかし、己がなぜ選考に漏れてしまったのか?という根本にたどり着かないので、解決せず、どんどん年を
とっていってしまう。天分だけでサッカーをして来た者が指導者に転向すると、技術の大切さは頭では
解ってはいても、細かくかみ砕き、何も解っていないこれからの後進に伝えることができない。

「なぜコーチはキックが飛ぶのですか?質問されても「思いっきり蹴れば飛ぶようになる」としか言えない。

生まれながらの才能だけで高校、大学までそこそこやれてしまったつけが後で回ってくるのだ。

基礎という根本を軽視してしまうと、足先でサッカーをしてしまう子がますます増えてしまう。

これは日本のサッカー界にとってみれば、深刻な問題だ。

「日本がアジアではトップレベル」ということで、育成が世界基準に向けて良い方向に向かっているか否かは
もっともっと育成の底辺を視て周れば現状ははっきりしている。

妙な足先プレー、不格好で安定しない胸トラップとヘディングだけを見ても危機感を覚える。

重心の高い(腰の高い)身体のデカい者が、力づくで小柄な選手をなぎ倒すようにドリブルで突進できるのもその時だけ。

選手層が薄い日本、育成年代でしっかりとした技術を反復していないから、真剣にサッカー選手を目指して
やれる選手は限りなく少なくなってしまう。何故なら「自分が通用しない」と高校の2年生あたりから薄々感じてくるからだ。
中学までは、みんな将来の夢は?と聞くと「プロサッカー選手」と答える。なのに、高校を出ると、なぜか
20名いたうちの20名が「プロ」と答えていたのが、本気で目指そうと貫いているのはいて1〜2名に減る。

基礎をしっかり教わり、受け入れて反復してこなかった代償でもある。

基礎とは、試合で遭遇するあらゆる場面で必要とする基礎である。

試合中、知らず知らずに無意識にトラップ、バス、ドリブル等を繰り返していて、無意識に成功、ミスを繰り返して
いるはずである。自分が、試合中にどれだけトラップ、パスミス、ボール損失を繰り返しているか?など数えては
プレーしていない。パスと言っても、ゴールに向かったパスを何度成功しているか?など、よほど決定機にならない限り
も覚えていない。せいぜい「だいたいこれぐらいだろうな」ぐらいだろう。

例に挙げると、あのバルサやレアルの選手達が、寸分の狂いもない、パスの精密機械のような時に鋭く、速く、強弱がコントロール
され、しかも、トップスピードで動いている選手にぴったりと合わせ、平らな芝生のピッチは這うように伸びるパスを
いとも簡単にコントロールしている、また、そのファーストコントロールは次の動き、味方の動きを確認した上で
コントロールされている。また、背後から来るロングボールをピッタリと吸収し、ゴールに向かえることの根拠は
どこにあるのか?それは紛れもなく育成年代から厳しい環境で、その技術や勝負の厳しさを要求される環境にいて、あのプレー
に繋がっている。

彼らも国は違えど同じ人間だ。器用な日本人ができないはずがない。

物づくりに関して日本人の拘りとその精巧な技術は世界が認めているばす。日本人は本来、精度、緻密さに拘る国民なのだ。

サッカーにおいては、それを知らない、気付いていないだけだと私は思っている。

パススピードに応じて、ボールが自分のところへ近づいてくればくるほど、上体は落ち、構え、止めるというよりも
しっかりと収めて次の動作がボールと一緒に出るため、マークを容易に外しているのも窺える。

これは、ブレのない正確なコントロールと次の動作がワンセットになっていることを意味する。

あのような緻密な技術はなにも戦術から生まれているのではない。戦術の前に、選手各々の持つ、精密な技術、所謂
基礎と彼らが持つ創造力があるために美しいフッチボールが生まれていると言っても過言ではない。

この緻密な技術は、プロになって得たものではない。プロで磨きはかかるが、ベースはもっと遡った年代で
徹底的に繰り返して来ている。

育成指導者が、ボールもろくにコントロールできない選手達に、バルサのサッカーをやらせようとしても無駄な事である。

トップスピードの中で、いかに正確なパス、コントロールができるか?というテーマはどの指導者も知っているし、

「基礎が大切である」ということは、5万人指導者がいて、5万人が否定をしないと思う。

しかし、では、一体、そのバルサの選手達が試合中に繰り返している緻密な技術はどのようなものなのか?だ。

彼らはパスをする時、コントロールをする寸前は、殆どボールを見てコントロール、パスしていない。
味方の動きを見ながらプレーしている。しかも、あのぐらいのレベルになると、お互いプレッシャーのスピード
が異なり、物凄く速い。その中であの緻密なプレーをしている。


サッカーというスポーツは野球と違い、ご存じのように手ではなく足でボールを扱う競技なので、野球よりも断然、
下を見てプレーすることが多い。下を見てプレーするのはごく自然だが、その中に一人、上を見てプレーできたら
どれだけ有利だろうか?

逆を言えば、下を向いている時間が長ければ長いほど損をする。

サッカーはパスした回数で得点が入る競技ではない。限りなく、少ない本数でゴールができた方が有利だ。

しかし、下を向く時間が長ければ長いほど、相手DFや味方の動きが把握するのに時間が掛かる。

コントロールに時間を掛ければ掛けるほど、相手DFは陣形を整えてしまう。

ヘッドアップして、遠くが把握できていれば、近くしか見ていない選手より有利なのは言うまでもない。

あのような狭いDFとDFの間を細かいパスを通すのに、一々ボールを見てコントロールしていたら、判断と動きの速い相手
DFはすぐさま足を伸ばし、カットどころかインターセプトして、ボールを奪い、カウンターに繋げる能力を持つ。

ボールを限りなく見ないでコントロール、パスが出来るのは有利に働く。

それには、日頃の訓練が必要だ。フリーキックにしても、普段単にボールを蹴っているだけでは、FKという壁やGK、しかも
あの狭いゴールの隙間に入れることはできないのと一緒だ。毎日、意識して繰り返すこと。

その意識が、試合での無意識になる。

フェイントも同じ。いくら、相手なしで20種類のフェイントを持っていても相手ある中で、果たして20種類のフェイントを
全部使えるだろうか?まず無理な話だ。「次はどんなフェイントで相手を抜こうかな?」ってタイトな試合でそんな余裕があるはずがない。

またそのフェイントが能力の高い相手に通用するかも判らない。しかし、毎回、何度も何度も相手をつけて意識して繰り返している
フェイントは試合中、意識なくして無意識に反射的に出るものだ。

これは、パス、ボールコントロールも一緒。ただ、日本の育成年代の選手達は、あまり地味なことを反復することをしない。

いや、していないので試合を拝見していて判る。それはU12、U15、U18と全ての育成年代のカテゴリーに言える。

パス練習はしている。しかし、ヘッドアップしてパス練習をしている人は限りなく少ない。

しかし、このやり方は、正直、日本で販売されている『サッカー入門』の教えとは正反対のことを私は伝えている。

サッカー入門では、パスする時は、立ち足をボールの真横において、しっかりとボールを見て蹴るとあった。

注目すべき点は「しっかりとボールを見て」だ。私は「ボールを限りなく見ずしっかりと芯に捉える」ことを強調する。

サッカー入門はあくまでも『入門』なので、初心者向けのアドバイスと受け止めてはいるけれど、入門を読んだ人が、
やがて年齢を重ねてもその基礎の理念があるとしたらそれはどうかなと思ってしまう。

またその人が指導者になった時に、スキルアップした子供に「もっとボールを見て蹴りなさい」とアドバイスしていたら
まずバルサの選手達の技術には近づかないと思う。

長くなってしまうけれど、私は日本の育成年代の選手達の胸トラップやヘディング練習や、試合前のアップとかを
拝見していて、物凄く違和感を覚えてしまう。
基本的に、腕と胴体が密着したままトラップをしている人が多い。

「いわば、止まればなんでもいいんじゃないの?」と反論の言葉もありそうなものだが、果たしてそういうもりだろうか?

腕を胴体につけたままだと、余計な力が入る。脇を広げ、腕を開くとおのずと、胸に当たる範囲が広がることに気付く。
閉じたままだと、範囲も狭く横にそれやすい。

極めつけは後方の相手が躊躇なくインターセプトを狙ってきやすくなるが、腕を広げていると相手は容易に後方から
入ってこれなくなる。

このような一つ一つの意識が技術の安定感に繋がっていく。
ブラジル人の例を取っていうならば、そのような技術を必要な時に応じて、使いこなせることができるということが、27年間ブラジル
サッカーと付き合いさせて貰ってきた結論。フンダメントとプロテージなくてし、ブラジルサッカーで日本人が成果を
あげるのは難しいといってもおかしくないほど、彼らの技術は日本人の物を作っている職人さんと同じ意味がある。

胸トラップでもう一つ感じることは、これも必要に応じて、ジャンプして吸収することによって
ボールがソフトにコントロールが出来、更に次への一歩も早くなる。これも非常に画期的だ。

止める、蹴る、出す、出るという動作がすべワンセットになっていて、コントロールにロスがない。
おまけに判断のスピード、フィジカル的なスピードがブラスアルファになってる。

どうりで、年間800名の選手が海外に輸出されている訳だ。日本で言う、ホンダの性能高いエンジンが輸出されているのと似ている。要は、性能が良いということ。

3.JPG
(本文とは関係ありません)
posted by COJB at 16:26| 神奈川 ☀| ジュニアユース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【中学生で育つ心の軸】と祝福の言葉

今日はチーム内から思えることを書いてみようと思う。

まぁ、毎年毎年、各年代ごとに色々な新中学生が家にも入ってくれるけど、面白いもので、
面談はするけれど、性格調査をして、入団してもらっている訳ではないが、年代でカラーが違うのが面白い。

人種で分けるとすれば、チャラ系、真面目、チャラ系、真面目という順番(COJBで言うと、どこがどうなのか
は想像にお任せします)ただ、チャラ系とは言っても、やはりクラブチームに来ているし、COJBは
本当にチャラい奴は練習について行けないから入らないけど(笑)

とはいうものの、その代、全員がそうなのではなく、一部の色が濃い者が目立つだけで、そこに
真面目カラーが飲まれているというのが実際のところなのだろう。

その中で、新3年になったメンバーの例を挙げると、この代は平均的に真面目な者が揃っていると言える。

ただ、これと言ってインパクトのある突出したカラーはないに等しい。

性格的には穏やかで、どちらかというと肉食ではなく草食動物系に近い。

ただ、10年間の中学生年代のチームとしては、この年代、歴代で今のところチームを個人の諸事情で去った者が過去に僅か1名だけというのはトップレベルではなかろうか。

新U15は割とおとなしく、闘争心こそ欠けるが、見かけ、行動とは裏腹にひそかに『隠れ根性』が備わっている
可能性がある。

辞めてもおかしくない理由を持っていたメンバーは少なくはないと思う。

例えば怪我。怪我といっても長期離脱で、先天性のある怪我で1年もまともに練習ができなかったメンバーがいる。

よくよく振り返れば、昨日のTRMがフルコートでの復帰戦だったのだ。
彼が足の問題でできなくなったのは、1年生時のU13リーグセカンドステージ終了後だから、1年以上経つ。

この間も練習に参加しては痛みが出て、少し休んでと、自分の足と相談しながらやって来た。

年明けに手術し、そこからしばらく痛みが出て、中々できずにいた。その男が、ようやく昨日(4/23)90分間のTRMをフルにできるようになったのは、正直嬉しかった。

彼が復帰できたことは当然、それよりも増して、彼の心が折れず、決して諦めることなく、ここまで怪我と向き合って、打ち勝ってきた心の強さに対して敬意を表したい。

少なくとも、彼の存在によって、同年代の同じように怪我をして長期離脱しているメンバーにも刺激になっているのでは?と思うし、彼を考えれば、同じ仲間がちょっとのことでマイナスな方向になってしまうこともできないのでは?と思えてしまうほど、良い見本になっていると私は思う。

当事者からすれば、周囲には漏らさないまでも、途中、心が折れかかったこともあるだろう。
しかし、好きなサッカーをもう一度思いっきりやりたいという強い信念が打ち勝った結果だろう。

まず、復帰できたことをおめでとうと言いたい。


チームの話に戻すならば、
今度、クラブユース2回戦がある中で、準備のを考えると、大切な一戦を前に万全なる準備で臨めるか?となると、決してチーム練習云々だけの問題ではない。チームメイトが怪我、病気でコンディション不足であれば、
いくらピッチには立てても、良いパフォーマンスでチームに貢献することができない。

怪我、病気その他、アクシデントが多い年代でもある。これがたまに傷。

誰かが怪我から復帰したかと思えば誰かが怪我になる。身代わりでもしているような感じだ(苦笑)

だからU13時代に、ようやくリズムを作った彼らで、チームを構成することが難しく、年下の力も借りている
のが現状だ。このことが良いことなの否かは判らないが、メイン大会は直ぐに来て去る。
あとは受験モードになってしまう。
この前、中学生になったばかりと思っていたらもう3年だ。中学生時代もあっという間に終わってしまう。

一度決めたことは、いかなる状況に陥っても最後までやり通すという行動は、ことあるごとに、仲間、指導者
などに相談も試みないで、勝手に辞めを決意してしまうケースとは全く正反対で、
どことなしに確固たる信念があるようにも感じる。

このような軸が中学生時代に備わっているというのは、社会人になった時にその軸を発揮してくれるのでは?と
期待感が増す。

4月に入社して、5月には「会社辞めたい」という一般的な話を聞く。色々な事情はあるのかも知れないが、
どうなのだろう。一生懸命な人でも希望の会社に入社できない人も、働きたくても働けない事情の人も世の中にはいる。

それなのにそんな簡単に投げ出してしまっていいのだろうか?と思うね。

特に中学生はぐらぐらする。いつもぐらぐらしている。何かしら問題をこしらえてくれる。
親は勿論、指導者、先生泣かせな年代でもある。
しかし、それが中学生。周囲はそのことを覚悟して育てなければならない年代でもある。

サッカーとそのものの問題よりもそれ以外の悩みで自分の殻に閉じこもってしまったり、
苦しいことから逃げようとして、それを受け入れてもらえそうもないという感じであれば、
他の理由をとっつけて親に納得してもらおうとするような知恵も働く年代。

不安定でいつもぐらくらする年代だけに、しっかりとした軸を少しでも作っていくことが大切だと思う。







posted by COJB at 00:14| 神奈川 ☀| ジュニアユース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月20日

【スクール生日記】

年長、1年生からCOJBのスクールに入って来てくれる子達がいるけれど、この年代はこの年代で
非常に面白い。年上の中に混ざっているいるから余計色々見えてくることがある。

まず、低学年の心意気として、年上の中に混ざっても、COJBに入ると言って入会する度胸がいい。
下は年長、上は小6。

傍から見れば無茶なスクールだと思われるかもしれない。確かに一般的な常識からするとそうなのかもしれないけれどCOJB的に言えば「良いことも悪いことも年上から学べ」という信念があるからこれが常識と考えている。

子供の中には一人っ子、兄弟はいるけれど、自分が長男だったりする。

だから、年上と接する機会がない子も多くいる。

小2の子が、小6のメンバーに「お前、年上に物を聞くときにため口使うなよ」って注意されていた(笑)

高学年が低学年に対して威張っているというレベルではなく、この辺はしっかり彼らの中で
人間関係ができている。ちゃんと、低学年に彼らなりの接し方をしているのを見て、
素晴らしいと思ったことがある。


事実、最後に行うゲームでは最初は全く高学年のボールに触れない。

そこで「つまらない」としてしまえばそれも正直な話で、体験生で終わるケースもある。

ちょっとゲームのルールを変えてみる。低学年を双方のチームに加えて、低学年に一度ボールを
触らせてからでないと、ゴールを奪えないというルールを加えると、低学年と高学年共に課題が
見つかる。

低学年はボールに触れる喜びと、それなりにボールの近くに寄らなくてはならないため
走らなくてはならない。終わった頃には最後までやり通したこと、ボールに触れたことで満足感が出る。
そして、そのことを続ける内に、年上のスピードに慣れて、いつの間にか自らボールを奪いに行くようになる。
自分のやりたいプレーをするようになり、シュートも撃ちに行く、ゴールも決める。

この成長が最初に入会した時と大きな差があり、成長の早さに驚きを隠せない。

「それでは高学年のレベルが上がらないのでは?」と印象になると思うけれど、
高学年はどこで、補っているかというと、コーチと勝負したり、コーチの速いパスを受けたり、
DFの枚数を増やして難しくさせたり、更に、月曜日には、中学生ともガチンコで練習ができるので、
レベルダウンどころか、レベルアップに繋がっている。


ゲームでは高学年は、ドリブルしながらヘッドアップして低学年を探さなくては
ならない。また、ボールに関与していないメンバーは、ボールを持っているメンバーに
情報を伝えなくてはならない。もたもたと低学年を探している内に、敵に取り囲まれて
6年生で所属チームではトレセンに選出されているメンバーでもボールを奪われてしまうことがある。
ここで、キープ力、周囲の状況確認、ドリブルの仕方、など課題が出てくる。

また、低学年ともなるとこのような子もいる。

基礎練習や対人のメニューの時も、最初はつまらないのだろう、列から外れ、外にしゃがみ込んで
いて、休憩していたのが、いつしか、普通に列の中にいて、しっかり自分の順番を待っている。

また、全くパスもキックもトラップも出来なかった子が、普通にできるようになっている。

COJBのスクールは、コーチへのパスがズレたりしても容赦なくボールは取らず、しっかり
来るまで自分で取りに行かせている。コーチの容赦ない速いパスをトラップできず、後ろにそらせて
何度も走って取りに行っている光景もみられるけれど、体力と技術が並行してついてきていることに気付く。

フットサルコートでは防球ネットがあるので、そのようなことはまずないと思うけれど、
子供達はどうしたらボールが止まるのか?を自ら考えたり、感覚的にやってみたり、これも
面白い。

すべての低学年は、あくまでも年上のメンバーのペースに追いつかせる方針を取っているので、
高学年が低学年のペースに合わせているメンバーがいれば、自分が損をすることを伝え、
高学年ペースでやって貰っている。

COJBのスクールは学年別で分けて練習しない。メニューによっては低学年と高学年で分けることはある
けれど、基本的には同じ。特に最後のゲームこそミックスで戦う。

ゲームをやる前の基礎技術練習も子供達が大好きなシュート練習にも繋げているので一生懸命やっている。

こうして、小学生達の成長を拝見するのも大変面白い。

自分よりも上のレベルの選手とマッチアップしても物怖じしない選手を育成していきたいと思う。
posted by COJB at 13:07| 神奈川 ☁| スクール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月17日

フンダメントの普及は日本の育成年代においては急務だと思う


日本の子供達、と、言ってもU15、U18でも、試合を拝見していても、足先でボールを捏ねる者が多い。

『捏ねる』ということは具体的にどのようなことを言うのか?

ゲームの中で必要のない場面、状況、場所(位置)で、ボールを不用意に捏ねて動かし、ボール損失し、チームメイトが
無駄な守備にスタミナを使わなくてはならないもの。捏ねている時間、相手DFが守備に戻り、チームのプレーを遅らせ
ゴールチャンスを遠ざけること。

また、プレー幅が小さいので、そのような時は重心も高く、相手DFから厳しいチャージを受けると簡単に読まれて
ボールを簡単に失う。結局は通用していないということになる。

ボールを器用に扱えることは大切ではあるが、サッカーは常に対人だ。その捏ねるプレーが相手のDFに通用し、
チームに貢献できているなら、そのクラスでは良いだろう。しかし、上のランクになった時に同じくそのような捏ねる
ボール扱いが通用するかを考えなくてはならない。

これは「個性を潰す」という次元からはかけ離れている。それを個性と呼ぶならば、それは自分達でサッカーを遊びながら
楽しむというモードの時にすればいい。

あくまでも、上で通用する選手であるか否かがベースなのだから。

私は18歳で初めてブラジルのプロ下部選手達とサッカーをした時、数か月するまで、ブラジルサッカーを勘違いしていた。

トリッキーな技を器用にこなし、相手を欺くというイメージがブラジルサッカーだと思っていた。

だから、日本にいる時にボール扱いは沢山やった。リフティングも沢山練習した。

「KONNO器用だね?」とチームメイトに褒められて、チームメイトはあまりリフティングも巧くなかった。

しかし、いざ実際のゲームになると、180度立場は逆転だ。試合で巧いのはリフティングの巧い私ではなく、リフティングは
さほど巧くない仲間の方が、明らかにサッカーレベルが高い。

私は、何故なのか最初は気付かなかった。それでも、ひたすら無人でフェイントを練習したり繰り返したが、
大した効果はなかった。

ある時、ブラジル人がボール蹴る音に注目した。

インパクト時に自分とは異なり、鋭く重い音が響く。「ズドーン」という音。それに引き換え、私のキックは「バシッ」という軽い
音がした。なので伸びないし、軽いシュートで、GKになにも仕事をさせることなくあっさりキャッチされ、
ポストを横切り外すことも多かった。インサイドパスにしても同じこと。

また、ブラジル人選手は、どんなピッチでも正確にボールをコントロールしていた。雨で伸びるボールでもね。

インサイド、アウトサイドを必要な場面で必要な瞬間に使い分けて正確にプレーしているのに気づかされた。

ツータッチゲームをすると、それはものの見事に大きな違いを感じた。

タッチ数が限られた中で、面白いようにボールを回すブラジル人。その輪に中々入れない私。
ボールが来ると、右でトラップしたならば、コントロールミスして立ち足に当たりパスを出すときは3タッチとなり
相手ボールになり、「おい日本人、何をしてんだ!!」と罵声を浴びたことは何度も。

トラップというか、ストップは成功、しかし、次のパスミスでまた相手ボール。ボールが足元に入りすぎているからだと
後に気付いた。

更に「日本人!!ふざけるなよ」と罵声を浴びる。私は18歳にして、この2タッチゲームに恐怖を覚え、嫌いだった(笑)

しかし、プロに近づくためには、この壁もクリヤーしなくてはならなかったから、何が違うのかを必死に考えた。

ファーストコントロールの置く位置がまず違う。敵がいないスペースを視て、ぎりぎりまで溜めてブラジル人はパスを出している。

不用意に突っ込んでボールを奪いに行けば簡単にトラップで交わされてしまう。

グランド中、無駄に駆けずりまわり、行ってはファーストコントロールで交わされ、足元に止めたブラジル人選手に
チャンスだと思って奪いに行ったら股の間を狙われたり、わざと来させてボールを掬い上げて抜かれたり、
物凄いカルチャーショックの毎日だった。

結局、自分とブラジル人選手の大きな違いは、ヘッドアップして、ボールコントロールをしているのと、下を向いて
プレーを続けている自分との違い、また、単純に、止める、蹴るという基礎作業が相手のいるゲームで出来るか否かが
大きな差だと感じた。

また、身体の使い方も絶妙なブラジル人。そんなブラジル人でも、時折トラップが大きくなる時があり、
「やったぜ、俺のものだ」と思ってボールをいち早く自分のものにしようと思うと、がっつりと身体を入れてきて、
難を逃れ、再びマイボールにし、そのボールを自分のものに出来ない自分に対してまた、同じ、チームになった選手に
「日本人!!、今のは既にマイボールだろ!!この野郎」とまた罵声を浴びていたな。

そんな経験を積んで、気付いた時から基礎をやり直した。そうしたら、ミスが大きく減った。

自分のフンダメントのなさを18歳で痛感したね。ある程度はできていると思っていたが、大いなる勘違い君
だったね。あのまま痛い思いをしないでサッカーしていたらブラジルサッカーやプロを勘違いして
終わっていたよ。

18歳だよ。基礎がない自分に気づいたの(苦笑)

中学生に徹底して伝えてはいるけれど、身をもって体験するのが一番良いけれど、毎年ブラジル遠征に行って
それをその場で痛感しているようには感じるけど、帰国して誰よりもそれをやっているようには思えないから、
やはり、中学生という若さはあったとしても、それを絶対に必要で、上で生き残るにはこれが絶対的に
最低限必要であるということが、実感できていないのだろうね。

でも、それでも、うるさいくらい何度も何度も「フンダメント、フンダメント」と繰り返させていると、

試合で、その効果が出ていてるのに気が付く。安定したパスのフォーム、力強い20m以上のパス。

安定したインサイドのトラップや、身体の使い方。個人差は大分あるけれど、ユース年代でもこれだけは違いを見せられる
部分は身について卒団するメンバーもいる。


一般的に見ても、この年代にしては体格は素晴らしいのに、腰の位置が高く、極端に言ってしまうと、
身体全体でプレーしておらず、足首だけ動いてボールを扱っている選手か逆に目立つ。

その恵まれた体格が活きていない。サッカーは身体全体でプレーするもの。足先は通用しなくなる。

自分のチームのメンバーのプレー、勝敗は勿論、気になるのだけれど、U15ならU15年代全体の基礎技術の不足が
自分のクラブのメンバー含め、U12〜U18全体が物凄く気になってしまう。

それは、より上のレベルで通用する選手を増やさなくては、日本の選手層はアップしないからということに繋がる。

なぜなら、上のレベルに上れば上がるほど、技術の高さが要求されるからだ。ましてやプロという世界を最終目標に
するならば、なおさらである。技術と一言で言えば、要は基礎のことになる。

より精度が求められてくる上の世界で、技術ミスの多い選手は、自然に消去されてしまう。

「足は速いけど、技術面のレベルが低く、プロでは厳しい」というような評価に繋がる。

基礎があると、安定感に繋がる。安定した選手はやはりミスが少ない。だから安定していると言える。

ミスが限りなく少ない選手は、チームにとって必要とされ選手だ。

一瞬だけ、トリッキーな技ができる選手でも、試合を通じて安定した技術を見せてくれなければ、上では評価されない。

Jリーグもミスが年々減りレベルアップしているように思える。あれで、ポロミスばかり続けていたら、
誰も身銭はたいて試合観に行かなくなるよね?

YouTubeやケーブルTVなどで質の高いサッカーを観れる時代だ、尚更だよ。

すべて基礎から始まる。この基礎なくしてプロはないよ。身体能力だけで通用する世界ではないから。

どんなスポーツでも一緒だと思う。

U12、U15の年代でいかにして、正しい基礎を伝えられるかで、日本の将来の選手層も変わると思う。










posted by COJB at 16:17| 神奈川 | スクール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ブラジルサッカー界の厳しい競争

スクールからJr.ユース(3期生)を経て15歳で単身ブラジルへ渡った吉野裕太郎が、
サンパウロ州選手権の第2節もスタメンフル出場を果たした。

チームは0-0のドローに終わったが、相手は昨年までセリエAにいた強豪。
AD×Primaveira.jpgケンタ.jpg


第1節ではセンターバックに起用され、第2節ではサイドバックで起用され、相手のスピードがある選手をシャットアウトした。

吉野が所属するADグゥアルーリョスには、もう一人、COJBがプロモーションしている日本人選手がいる。
埼玉県出身の島村健汰(21)、吉野と同年代である。

島村は一時期、某大学を休学して6か月ブラジルに渡った。その間、ブラジルで挑戦したい気持ちが更に強くなり、「今しかできない!!」と大学を退学してまで、険しい道に敢えてチャレンジしている。
真面目でボールコントロールに長けている選手、ブラジルのサッカーにどんどん順応していくことで、持ち味が活かされるはずだ。

同クラブも選手が25名所属しているため、エントリーされるのも容易ではない。

5年目になる吉野でさえ、開幕前は、エントリーされるか定かではなかった。プレシーズンには、どんどん選手が入れ替わりでテストされる。チームはセリエAに昇格する目的があるし、厳しいサポーターの前で闘えないチームを編成する訳には到底行かない。吉野も最初のチーム作りの時期は紅白戦を優先的に出場していたものの、途中から紅白戦さえ途中出場という時期があったので、危機感を募らせていた。
開幕直前にはエントリーされる位置にはいたが、開幕スタメンに名を連ねたのは駆け出しとしては最高。

しかも、守備では重要なポジションのセンターバック。自身はヴォランチが本職だが、試合に出るということが大切。

一つしかポジションをこなせないのであれば、そのポジションに監督が自分よりも使いたい選手がいれぱ、控えに回される可能性がある。

ブラジルでは、監督が選手を連れてくる権限が強く、自分の可愛がっている選手が丁度他のクラブとの契約がなければ、そのまま自分のいるクラブに連れてきて、そのまま公式戦で起用する。

サッカーの世界ではよく「パネイラ(鍋)」という言葉が飛び交う。
意味は『同じ釜の飯を食う』というものだが、この世界では、皮肉に使うことが多い。
日本的に言えば、監督の仲間選手が優先。そうじゃない者は後回し。干されるという意味か。

また、ディレクターにお気に入りの選手がいたり、その息子だったりすると「フィーリョ・ド・ジレトール(役員の息子)」と皮肉られながら起用されるケースもある。更に、選手に代理人が付いていて権限があり、監督と繋がっていると、それも優先的に起用されてしまう。実力とは裏腹に、これらのハンデとも戦わなくてはならない厳しさもある。

そう言った意味では、吉野が実力でスタメンになっているのは称賛に値する。
(まだ始まったばかりだが)

チームの不振が続いても、まだ2次ラウンドに進める可能性があると、監督が交代させられて、パネイラの
監督が就任すると大変。前からプレーしていた選手が外に出されて、監督の連れてきた選手を起用するようになる。
元々試合に出ていた選手が活躍していた場合はまだ良いが、微妙な位置にいる選手は黄色信号になる。
だからいつもコンスタントに活躍しなくてはならない。

このような外からでは見えにくい熾烈な争いに打ち勝って来た者が、次のステップに行けると言っても過言ではない。

ブラジルでサッカー選手として続けるには、実力とそれらの見えにくい壁、『パネイラ』『フィーリョ・ド・ジレトール』などを寄せ付けない強さも兼ね備えなくてはならない。

ここからスタメンフル出場から、控えに回り、途中交代、そこから途中交代もなく、試合エントリーもされなくなるようなケースになるか、それとも、ずっと出続けて、2次リーグはもっと厳しくなるため、新たな補強が強いられる中、その競争にも打ち勝って行くことができて初めてブラジルでプロでプレーしたと言える。

プロは試合に出続けてなんぼの世界。まず、試合に出なければ選手としての価値は上がらない。

どのクラブも、試合経験、場数を踏んで来た者に注目する。なので、例えビックなクラブに所属しても、まず、第一関門のエントリーされること、次にはポジションを奪い、その席をずっと維持すること、毎試合、コンスタントに結果を残していくこと、そのためには、怪我や病気はなるべく避けなくてはならないし、怪我に強い選手になることも条件の一つだ。

大きなミスを試合で犯せば、次は他の選手にチャンスが与えられる。その選手が活躍すれば、もとのポジションに戻れないかもしれない。

このような厳しい環境下でプレーした日本人が、実際に日本のクラブから獲得して貰い、活躍できれば、また面白い。

posted by COJB at 13:59| 神奈川 ☁| ジュニアユース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする