今日のブログは先日行なわれたスペインの名門クラブ、バレンシアCFの指導者による実技クリニック、講習会の内容をまとめて書きたいと思う。
7月25日(水)、26日(木)の2日間に渡り、新横フットボールパーク、医化学センター研修室にて実技と講義の指導者講習会が行われた。
両日共にお昼から夕方までクリニックを行い、その後、講義という流れだったが、実技(クリニック)は2日間で9時間もの長丁場となり、気温も高かった為、実技を行った各チームの選手達、指導者共にバテていた。(苦笑)
2日間共に実技の内容、練習メニューには共通している部分が多くあった。バレンシアの育成年代では特に「楽しむ」という点に重点をおき、練習を行っているようだ。
それには私も共感出来る。楽しまなければ創造性のあるプレーはまず出て来ないだろう。ましてや、試合に勝利する事に指導者が固執したり、ミスに対して怒ってしまっては思いきったプレーが出来ず、サッカーを楽しむ事もなくなってしまう可能性もある。
子供は試合に勝ちたいと誰もが思っていると思うが、この年代(小学生年代)においては指導者はもっと先のビジョンを見なくてはならないとバレンシアの指導者達もコメントしていた。
サッカーのコーチ、監督というだけでなく、指導者として子供達と向かい合い、サッカー以外の面のサポート、心のケアもしなくてはならないとコメントしていた。
これはブラジルでも同じだ。各家庭からチームに子供を預け、そこで多くの事を学ぶ。サッカー選手になる為の道を小学生の年代から歩き始めるわけだ。チームに入った時点で競争が始まる。試合に勝つ負けるといった競争ではなく、あくまで個々の戦い。
スペインでもビッククラブになればなるほど、競争は激しくなって来るとのこと。
日本ではどうか? 改めて書くまでもないが、ようは同じ年代の子供であっても精神的な強さ、ハングリー精神は比にならないと思う。
生まれ育った環境が日本、スペイン、ブラジルでは全く違うので、これを統一する事は出来ないが、少なくとも日本の子供達はブラジル、スペインの子供達よりも精神的に弱いと思う。
それが今回の実技の中でも垣間見れた。バレンシアの指導者達はUー12、11の監督だが、今回のクリニックに参加した日本の選手達はUー14、15。練習中の元気のなさ、声の小ささ、表情の暗さなどを練習の始まる前から指摘されてしまった。私も同じ日本人として選手の立場でその場にいたら同じだったと思う。(苦笑)
確かに、初対面の選手同士でクリニック行うわけだから中々コミュニケーションが取れないというのも分からなくないが、それが海外の子供達と比べてメンタル面が弱い部分でもあると思う。
技術的にはこんな事も指摘されていた。「何故、止まった状態でパスを待つ?」「何故、利き足しか使わない?」「何で下ばかり見ている?」「何で声が出ない?」と基本的な部分を何度も何度も指摘されていた。COJBサッカースクール内でもよく言っていること。
この辺は小学生年代で改善しておかなければ行けない点だと思う。
また、スペインでは小学生年代には7人制サッカーを取り入れているようだ。これは日本でも最近よく見かける。コートを狭くし、人数も少なくする事で1人1人が試合の中でボールに関わる回数を増やす事が目的だそうだ。
コートも狭くする事で、サイドチェンジを積極的に試させたり、シュートもそれぞれのポジションから狙わせる事が目的だそうだ。
広いコートでは試せない事でも狭くする事で色々なイメージアイディアを持たせるという方法は非常に大事だと思う。
講義の中である試合の1シーンを見せてくれた。バレンシアのUー12の試合で、1人の子がスペースでボールを受ける際にボールを止める振りをしてボールを跨ぎ、ディフェンスの股を通してゴールを決めるシーン。広いコートであればボールを受けてからシュートまで距離があると中々難しいが、お互いに人数も少なく、コートも広くないので、すぐにシュートまで結び付ける事ができる。
ゴールが決まる、決まらないというよりもこの発想が面白い。日本にもこういった発想をする子がたくさんいると思う。
ジュニアユースの県トレのセレクションを見に行った際に見た子がそれに近かった。
こういった発想、イメージは「楽しむ」+「基礎技術」+「自分で考える、創造性」が重要となってくる。
この辺りをスペインでは小学生年代で力を入れているようだ。
今回書いた以外にも多くの勉強となった事があるが、とにかく「楽しむ」。これが一番大事ではないかと思う。
2007年07月31日
この記事へのコメント
コメント拝見させていただき、大人の責任が大きいのではと思います。親、先生からよく叱られるが褒められたことが少ない為子供自身、自信がないのが一番の要因ではと思います。
Posted by SP at 2007年08月01日 14:39
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