2016年02月29日

基礎はやって来た、しかしフンダメントはやってなかった!!

この時期になるとブラジルのプロに挑戦したいという人がCOJBにも応募してくる。

2日に大学を休学してブラジルプロに自分の力を試しに行く浦和の19歳がいる。
先週もう1人兵庫から18歳が横浜から到着した。
いずれもブラジルに挑戦する前に自分を鍛えてから行きたいという気持ちなので、Jr.ユース、スクールのない時間帯の午前中を使って、毎日ではないけれど、昔のトップチームのようにプロ挑戦者の練習をお手伝いすることにした。

大したコンディションでないのにブラジル挑戦は時間のお金が勿体ない。
ならば最低限しっかりと心技体を準備してから行く必要がある。
達成したいという強い意志があるならばお手伝いしたいと思い再スタートした。

この2人、ある程度のサッカーをするベースはある。

しかし、この2人のここに来るまでのサッカー環境は聞いていると決してプロを目指すようなものでは到底ない。

平日は自主トレ、週末は社会人サッカー。一方はアルバイトの間に走り込む、週末はやはり社会人サッカーに参加。

これで、ビザを取得していざブラジル?

いくらなんでもそれはない。

自分のブラジルの元チームメイトにアマチュアサッカーを20歳過ぎまでやり、プロテストを何度も受けてようやくプロになり、活躍し、その時98年フランスW杯イヤーだった時にブラジル代表にまで上り詰め、準決勝の対オランダ戦で右サイドバックでフル出場したミラクルボーイがいたけれど、あの王国で、いや王国だからこそそのような選手の受け入れ体制もあつたのかも知れないが、1%の可能性、この1%の可能性とは本人の達成したい尋常ではない気持ちだけだと思う。

話しを戻すけれど、この2人の環境はあまりにもプロを目指すには一見無謀。

しかし、本人達の尋常ではない気持ち、その気持ちを取り巻くさまざまな環境が一致した時に僅か1%の可能性が少し広がって行くものと色々な雑草的選手達を拝見して来て思うところがある。正直、自分自身も雑草も雑草だから。

それにしても、この2人もフンダメントのレベルは低い(苦笑)
ある程度ボール扱いはできるのにね。COJBのU15メンバーなんてドリブルで振り回されているよ(笑)なのにだ。

フンダメントとはポル語で『基礎』を意味する。COJBでは全カテゴリーの公用語である。
そしてもう一つは『プロテージ=保護、守る』を意味し、サッカーではボールを護る、所謂、身体の使い方にも直結する。

18,19歳にもなれば、誰もがこのフンダメントが自分で出来ていると思っているようだ。
ここに来るまでは(笑)

そして、そのフンダメントのメニューをすると「このようなフンダメント練習はしたことがない」と口を揃える。

可笑しいよね?日本でも基礎は小さい頃からやって来ているはずなのに・・・。

確かに年代を遡れば、U12のメンバーに聞いても同じ答えが返ってくる。

「こういうのはやったことがない」と。

18歳にもなれば、プロを目指すならば、プロの世界で通用するフンダメントがある。
逆に言えば、この2人がやっているフンダメントはプロに通用しないレベルであるということになる。

プロはディビィジョンが上れば上がるほどフンダメントの質は高い。
下に降りれば降りる程、フンダメントのクオリティーが低くなり、逆にプレーに激しさが増し、言い方を悪くすれば荒い。これは恐らく、万国共通だろう。

技術、フンダメントの質が悪い選手はトップレベルでは通用しないのだ。

この2人も、かつてCOJBでプロにチャレンジして来たメンバーも最初はこのフンダメントに苦しんだ。いや、苦しませた。何故なら目指しているからだ。

しかし、この2人の利点はまず自分のフンダメントの無さをやって見て実感し、素直にまず受け入れたこと。
「自分はフンダメントがない」と。

毎回悪戦苦闘している。スピードボールを動きながらしっかりとコントロールする技術。
伸びて正確で速いパス。ドリブルとパス、トラップとドリブルが1セットになっている技術等。

ブラジルサッカーも、バルサのサッカーもこのフンダメントがベースになければあの魅力的なハイレベルのサッカーは絶対に成り立たない。

「止める」「蹴る」「視る」「走る」「プロテージ」

彼等が今、午前中練習している広場の真横でJ1のクラブが練習している。

彼等に意識してもらうために伝えている。
「挑戦するなら、あのチームにポンと入って通用する技術が必要でしょ?
今、君らがあのクラブのゲームに10分ほど入れて貰ったとしよう、ワンタッチ、ツータッチでポンポンスムーズに回すパスのリズムにそのフンダメントでついて行けると思うか?残念ながら今は無理。やってみなくてもそのクオリティーでは解る。

本来、フンダメントがある奴ならドリブルは通用しなくても必ず機能するよ。10分程度ならね。いや、20分ぐらいなら行けるかも。
速度のあるパスを正確にダイレクトで戻す、正確にコントロールしまた戻す。
ドリブルしても囲まれてしまうだけだからとにかく止めて、出すだけ。

ハイプレッシャーの中でも顔を上げて強いパスを出す技術があれば、その後は、プロで必要な一瞬の速さとその継続できるスタミナと筋力が必要となるので、今のコディションなら通用しないだろう」と。

「基礎は大切」

この言葉を否定する人は選手、指導者誰1人存在しないだろう。

では、その基礎が実際の試合の場面でどう効果を生むのか?
それはどのようなシーンなのか?
トラップとパスが1セットになる必要があるとはどのようなことなのか?
どうしたら速いパスが出せるのか?
トラップが出来るのか?

それを自分がプロの中に入った時に普通のことのように出来るものであるのか?

ブラジルの選手が見せる技術の根底にはフンダメントがあり、それば試合に直結しているものであるということを自分自身が18歳で痛烈に感じてしまった。
年齢的に遅いとも思った。しかし、来てしまった以上そんなことは言ってられない。
あのハンマーで頭を叩かれたような衝撃。プロの夢が一瞬遠のいたことは今でも忘れない。

自分も基礎は出来ていると思っていた。しかし、フンダメントは全く出来ていなかったのだ。

一流のプロはミスが限りなく少ない。しかもハイプレッシャーの中で。
ならばそのシチュエーションを作らなくてはならない。
コートを狭くしたり、広くしたり。

ブラジルプロ下部組織サントス×コリンチャンスU13をYou tubeで拝見した時も
毎年行くブラジル遠征でもこの年代の試合でのフンダメントはやはり日本の基礎とは違う。

今、18,19のメンバーが来ているけれど、毎日フンダメント、フンダメントと言って繰り返しているU15のメンバーと比較すると、確かに一緒にやらせてみると、中学3年にもなると、意識がフンダメントの重要性を実感して来て少し取組始めるような気がして、明らかにU15のメンバーの方が質が高い。ただ、まだ力強さや器用なテクニックはないからどうしても18以上のメンバーの方が巧く視える。

逆に中2以下のメンバーはまだ何かフンダメントの重要性を解ってないような気がしてならない。やはり自由時間だと違うことをしているしね。

その点18,19の挑戦者達は、真剣に自分のフンダメントの無さについて認め、重く捉えていることがこちらにも伝わってくる。

まぁ、直ぐに勝負して結果か問われる年代と、まだ半ばサッカーを楽しむという年代の違いはあるから仕方ないのだろうけれど、中学年代でその重要性を知り、追及して努力したら本当に質の高い選手になるのに勿体ないと思う。

まぁ、それに気付いた者だけが上のレベルで生き残れるのだからそれも競争の社会、仕方ないと言えば仕方ない。

Jリーグでも長年プロとしてキャリアを積んでいる選手はやはりフンダメントをやって来ている。何が重要なのか?を次々に来る外国籍選手からもしっかり吸収して来て逃さないからだと思うね。

プロはパス、技術のブレを嫌がるものだ。ボールを足で扱う職人だからね。
それで飯を食っているのだ。ブレている者がその世界で生き残れるはずがない。

身体能力が抜群に良くてもやはり技術の低い者はトップでは通用しなくなる。

もっとフンダメントを普及したい。基礎は誰でも大切なのは知っている。しかし、フンダメントはまた違うのだから。

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2013年01月17日

雪トレ

高校卒業後ブラジルへ行くために準備しているアタッキの和崎とゴールのあるグランドせせらぎ公園でトレーニングするために待ち合わせをしたら、水はけが良いせせらぎでもまだ雪が積もっていてシュート練習どころの話ではない・・・と思ったが、そんなことはない、ちゃんとシュート練習出来るんです。
勿論通常の通りには出来ない。しかし、やはり足がズボズボ入り、砂浜とは違う負担があり、これは良い環境。ゴロのシュートはあまり効果がないから、全部ボレーシュート。
ゴール前で起こり得る動きを加えてしっかり芯にインパクトすることを何度も繰り返した。
最初は軸足がブレてまともに当たらない、しかし、何度も繰り返している内に軸足がしっかり安定し体勢を崩してもしっかりとインステップにミートするようになっていた。
軸足が滑ると踏み込めないからしっかり当たらないことがよく判る。
試合中、疲労が重なるとどうしても足が上がらなくなり、バーの上にふかしてしまったり、しっかりと足に当たらずにコロコロシュートでなんなくGKにキャッチされてしまう。

まともな格好のいいシュート練習はこの環境では出来ないが、試合で厳しい状況下でもブレずにしっかり当てられる精度を身に着けるという意味で繰り返した。

最初の一歩も足を取られて遅れるために工夫しなくてはならない。

どんな環境になってもその気になれば、+になることも多い。理にかなった練習になる。

以前にはインファンのメンバーとやはりせせらぎで膝まで水か浸かった中でゲームをした時も面白かった。
ボールが浮いたら流石に公式戦は中止にはなるが、プロテージの練習やすくい上げて抜く技術など隠れたところにやはりポイントがあった。

練習にならない場所はない。あらゆる環境ですべて練習にしてしまうこと。
「こんなところじゃできないよ」ではなく「こんなところだからやる」という前向きな精神が先の人生でも役に立つだろう。サッカーという狭い世界に限ったものではない。

若い世代にそんなことも伝えられればと思う。


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posted by COJB at 00:12| 神奈川 ☀| トップチーム(FC) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月28日

まずは形ではない、行動から入るべき時がある

今日は15歳以上のトップチーム今野塾でのことを書こうと思う。

毎週月曜日はブラジルへ修行を控えている2名のメンバーとポル語で会話をする約束をしている。
ビザを取得するにも現地の高校に他のプロ予備軍の選手達と同じ学校に通う予定があるから英語でもポル語でも少しは話をしないと領事館がビザを許可してくれない可能性もある。

それはそうと、今日もいつものように私は2名にポル語で話しかけた。最初は挨拶程度。ちょっと会話の本を読んでおけば直ぐにでも返事ができる会話だ。
相変わらず苦笑いをするだけで何も返事が返ってこない。先週からルールを設定してあって、返事をしなくても何かしら勉強してきた言葉を使うことだけでも良くて、それをしない限りは練習に入らないということになっている。

練習は9時ジャストにスタートするが、全く何か喋る気配もなく沈黙状態。
一応辞書や単語カードを持参しているようだが、それを開くことさえせず、黙りこくっている。
9:45頃になりようやく辞書、単語カードを持ち私に話を掛けてきた。

辞書を見ながら何か単語を並べて伝えようとしている。
ブラジル人達は大概何かを喋ろうとしている我々を気長に待っててくれ、何とか何を言っているのかを理解しようとしてくれる国民性であるため私も同じように待っていた。

それでいいんだ。どんなに立派な辞書や単語カードを持っていても使って会話を試みる姿勢を見せなければ意味をなさないのだ。
大概喋れないのが2名いると1名が話し、もう1人は黙っているケースがある。2人とも会話能力は一緒。
同じスタートライン。

また、世の中学歴が通用する世界と、全く必要としない世界がある。特に海外は後者だ。
英語を習っていても実際に異国の人の前に立った時、喋れないからと言って奥手になり、異国の人達の前で物怖じしてしまうなら意味がないと思う。やはり恰好がつかなくても喋らないと。会話しないと始まらない。

大切なのは言葉がたどたどしくても人に物事を伝えるという気持ちが必要なのだと思う。片言でも伝える力があるか無いかだけ。日本での学歴などブラジルのサッカー界では不要だし、勿論トレセンや代表の肩書があってもここでは皆同じスタートラインであってそのような肩書は日本国内においては有利に少しは働くだけ。

重要なのは皆同じスタートラインに立った時、肝心な時に今の自分が一体何ができるのか?だ。

アクションを起こさないでただひたすら黙っていても何も伝わらない。黙っている者よりも何かを伝えようとする者の方が理解されやすいはずだ。仲間も直ぐにふえるだろう。

異国で生活するということはこういうことだと思う。日本の常識は通用しない。誰でも心を読み取ってくれない。自ら行動を起こすことが大切なんだ。

異国では言葉が通用しないと勿論不利に働く。損をすることが沢山ある。情報が直に入ってこないからだ。
判らないから黙っててもニコニコ笑顔ならまだ好感をもたれるかも知れないが(笑)

言葉が解らなくても覚えた単語を並べて手振り身振りで一生懸命伝えようとすればそのうち通じるものだ。
まずはその姿勢が大事。どこでも生きるという逞しさがこれからの若い世代は必要だと思う。
サッカーはグローバルなスポーツだ。異国の人達と知り合い、人間的な幅を広げられる大きなチャンスだ。

ボール蹴りだけを学ぶだけではあまりにも勿体ない。

何かを伝えようとする気持ちが大切。
posted by COJB at 23:32| 神奈川 ☁| トップチーム(FC) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月06日

ドーゼの会主催交流試合と芝生ふれあいサッカー教室

FCCOJBドーゼの会主催交流試合は東京都の強豪駒沢FCと谷本公園で4-4で引き分けた。
(30×3,1本目0-0,2本目4-1,3本目0-3)

人工芝ナイターで試合をするのは過去にもあまり前例がないと思う。谷本公園Gを抽選で当てる倍率は50倍。
そう獲れるものではない。
この度は、高円宮杯に向けて、COJB内部だけでなく傍らでCOJBを支えて下さっているドーゼの会発足記念試合のような位置づけ。ドーゼとはポル語で12を意味する。このドーゼは現在籍メンバーの保護者の方々、OBの保護者の方が熱くCOJB全体のサポーターとして協力して下さっている誠に有難い組織。

グランドから審判まで全てオフィシャルでドーゼのメンバーの方々が審判服を着てジャッジ、しかも多くの応援団も駆け付けて下さった。

その試合でメンバーは1本目こそまだ眠かったが2本目から奮起した。スペースを与えず厳しくプレスをかけて二人目でボールを奪い攻撃につなげる。しっかりDFをしてチャンスを作る。足を止めずに走り続け、落ち着いて中盤を作る、前に急がない、そのような戦術ではなく、戦略を遂行できていた時間帯であった。そのようなプレーから奪った4得点。個人的にも能力の高い駒沢をどう攻略するか?スペースを与えたら自由にさせることは予想できていた。争いに絶対に負けない気持ち。

3本目はメンバーを大幅に換えて、15分以内に3失点くらったが15分以降はしっかりDF面ではしつこく出来ていた。誰が入っても異なる特長で力を発揮できる指導と環境作りをする必要がある。

欲を言えば勝って終わりたかったが、メンバー達もこのシチュエーションでモチベーションも上がったことだろう。駒沢さん、夜の試合でありながらに来て頂きましてありがとうござました。セッティングと応援ありがとうございました。http://fccojb2012.seesaa.net

【社会活動デビュー】本日は恒例の保土ヶ谷サッカー場にて芝生ふれあいサッカー教室COJB特別バージョンをやらせて頂いた。トップチームのメンバーである15歳の祐太郎がイベント係を務めた。
ブラジル流で「ジンガ」がテーマ。いつも素晴らしいが、5月の保土ヶ谷サッカー場は更に素晴らしくふかふか。120名の人達の前でなんとかデビューを終えた。勿論ぎこちない部分はあるけれど、頑張ってやっていた。非常に良い経験になったと思う。サッカーだけでなく、このようなことの体験からも人生勉強は可能だ。
それを嫌がりもせずに積極的に受け入れ行動に移していた姿勢は素晴らしい心構え。インファンの頃からゴミ拾いや他の活動でもしっかりやって来たからその精神が普通であるのだろう。
芝生仲間も評価をして下さっていた。祐太郎お疲れさん!!

その後はいつものようにメンバー間で美しい芝の上でゲーム。幸せな時間だ。

GWもあっという間に終わったが、中身の濃い週間であったのではないかな。

Konno
posted by COJB at 23:08| 神奈川 ☀| トップチーム(FC) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月05日

ほんの一歩の手抜きが後で泣きを見る

交流試合結果(場所 境川遊水地G)
昨日はエストレーラさん、Vidaいさまさんと交流試合をして頂きました。
ありがとうございました。
対  Vida いさま 3-0 ○
対 エストレーラ    ○
対 エストレーラ(U14A) 4-2 ○

午前中の試合はなんとか強風で小雨、午後の試合は強風と雨の状況で実施された。流石に午後は雨も強くなり風も出て遊水地なので2試合中で残りは中止となった。
本日のフットワークさんとの試合は前日の雨でグランド不良のため中止となりました。

今日のトップチームでの話。
新横浜公園は少人数で練習するのには最適な場所。心地よい傾斜に芝生があり、その傾斜でパス練習をしてミスをするとその下には鶴見川。大切なボールが流れてしまう環境。ミスを繰り返せば川に入って泳いでボールを取りに行かなくてはならない。

思い起こせばCOJBのトップチーム、多摩川でやはり強風の中で練習をしていた時のこと、私はミスを連発しているメンバーに厳しく苦言を吐き続けていた。そのメンバーは多くのミスの中でボールを多摩川に落としてしまったのだ。私に言い続けられていたのと、自分にもイライラしていたのだろう、そのメンバーは躊躇もせずに服を脱いで多摩川に飛び込み泳いでボールを取りに行ったのだ。あの出来事は今でも忘れない。この覚悟、思いっきりの良さで今を支えているのか、このOBは経営者で活躍している。

今日も不運なことに鶴見川にボールが落ちてしまった。幸い、反対の岸にボールが止まった。しかし簡単にボールを拾いに行けない状況だった。反対の土手は工事や調査用なのか関係者以外立ち入り禁止の土手。「これは泳ぐしかない」そのメンバーは躊躇していたが、結局は救命用の浮き輪を持ってボールを取りに行った。幸いほとんど流れがなかった。
無事にボールは取れ、行く前は「寒い、寒い」とごねごねしていたが、取った後はケロッとしていた。「覚悟を決める」なんて恰好のいいことを言って事故になったら大変だが、流れもなく、浅瀬、幸いピラニアもワニもいなさそう。ピラニアがいても、怪我などで出血していなければ寄ってこないらしい(笑)

その後も練習は継続した。
本題はここから、ボールを取りに行ったメンバーが当事者ではないが、私と最後に動きながらのフンダメントをやった時のこと。
ほんの5mの距離を動きながらインサイドから胸まで正確にコントロールして単純に投げている人に戻す練習。ほんの5mの距離だが、全力で往復すると息も筋肉にも負担はかかり精度も要求される。その練習で一人のメンバーを一喝した。
マーカーをしっかりと越えずに行き着く前に折り返し、さらに重心が高い状態でこなしていたのだ。40歳も過ぎた奴がマーカーを越えて全力でやっているのを視て「俺はそれ以上の距離で負担をかけている」ということをさりげなくやってのける精神が見たかった。
それどころか私よりも早い段階で折り返しをしてボールを貰いに行っている姿を視て「意地」を感じなかったのだ。私には横着しているようにしか見えなかったのだ。
たった一歩、されど一歩。その一歩に意地を感じない奴は上で弾かれる。一歩、一個に拘れないやつがプロの世界で厳しい競争の中で勝てるのか?

オリンピックの100m競争の一歩ってどれだけ大きい?

こいつが、一歩踏み込んで苦しそうなんだから、俺はあと二歩全力でやって平然を装う。
そこに意地というものを感じる。確かに既にトレーニングしていた後だから疲れはあるはずだが、それを行ってしまったらおしまい。

プロになって自分が不動のサイドバックと思っていた。しかし、クラブが新しいサイドバックとも契約するという。これをフロントの戦略と視るのか、単に信用されていないのか?
どっちにしても意地があるなら動くでしょう?新しい選手に己のポジションを絶対に渡さないと。この精神がプロ根性を育てる。

10代で横着を覚えたら先どうなるのよ?それに気づかせてあげるのも指導者や周囲の先輩、仲間の役目かもしれない。本当は自分が気づくことが一番いいのだけれど。

意地っ張りも色々種類あるけれど、この意地は絶対に必要である。

この話は「覚悟」ではなく「意地」を見せてくれというもの。
トップチームは少人数なので、より細かい部分が視れる。手抜きもできない。
しかし、時に手を抜く。今苦しい思いをするか、近い将来夢が叶わずに辛く、悔しく感じるのかは本人次第。インファンもトップも求められることは一緒だ。

Konno
posted by COJB at 01:58| 神奈川 | トップチーム(FC) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする